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2022年10月26日(水)

癒着の反省一言もない

山際担当相辞任 塩川氏が追及

統一協会との関係 徹底調査を

 統一協会(世界平和統一家庭連合)との癒着が相次いで発覚した山際大志郎経済再生担当相の辞任について、岸田文雄首相は25日の衆院本会議で謝罪し、「旧統一協会問題への対応や経済対策、補正予算審議に集中することを最優先し、(辞任を)了とした」と述べました。これに対し各党が発言し、日本共産党の塩川鉄也衆院議員は、辞任にあたり統一協会との癒着への反省がないことを批判。首相の任命責任を厳しく問うとともに、政府・自民党と統一協会との癒着の徹底調査を求めました。


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(写真)首相説明に対し発言する塩川鉄也議員=25日、衆院本会議

 塩川氏は、「記憶にない」とごまかしながら後追いで事実を認める山際氏の無責任な対応が国民の怒りを広げ、辞任に追い込まれたものだと指摘。しかし辞任の理由は「政権に迷惑をかけるから」で癒着への反省は一言もなく、岸田首相が辞任を認めたのも政策推進のためだと批判し、「なぜ統一協会との癒着関係を更迭の理由にしないのか」と追及しました。

 塩川氏は、山際氏が統一協会が主催・後援した会合への出席や韓鶴子総裁との面会を繰り返し、アジア太平洋圏の世界平和国会議員連合の創設にも関わったと指摘。「統一協会の政治活動の中核的な政治団体設立に深く関与してきたのが山際議員だ。選挙支援の見返りに統一協会の政策要求を受け入れて政治をゆがめた疑惑に答えられなければ、議員を続ける資格すらない」とただしました。

 さらに、山際氏と統一協会との関係をどう認識しているか岸田首相は一切語っていないと批判。統一協会との関わりを問わずに山際氏を再任した責任、疑惑が指摘されながら職務を続けさせた岸田首相の責任を厳しく問うと述べました。

 その上で「いま岸田首相が行うべきは自民党と統一協会の癒着の徹底解明だ」と強調。また、統一協会の解散命令の要件は積み上がっているとして、ただちに解散命令を請求することを求めました。

 岸田首相は「国会開会中に大臣が辞任することとなり、深くおわびする」「私自身、任命責任を重く受け止めている」と述べたものの、統一協会との癒着の反省や調査については答えませんでした。


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