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2022年10月24日(月)

5万人“公共医療守れ”

スペイン 首都で労組などデモ

 【レイキャビク=桑野白馬】スペインの首都マドリードで22日、労組や医療団体が医療の民営化推進に抗議するデモ行進を行い、州政府発表で約5万人が集結しました。

 参加者は「質の高い公的医療を全員に」をスローガンに「もっと医療に資金を」「医療従事者の待遇改善を」と書いたプラカードを掲げて行進しました。

 マドリードでは、右派・国民党の州政府が、財政赤字削減を名目に公共病院の閉鎖と民営化を進めてきました。2010~20年の間に、18万人が予防医療を受けられず、公的医療機関で働く28万人が解雇されました。新型コロナ禍では医療従事者や医療資源不足が露呈し、患者だけでなく、医師や看護師が亡くなる事例も相次ぎました。

 公共医療を守るため活動する団体「マレア・ブランカ(白い大波)」は声明で「州政府は公的医療制度の強化よりも、民営化による企業のもうけを優先させてきた」と批判。州保健省に対し、公的医療の資源や患者の待機時間を調査し、適切な投資や人員確保、労働条件の改善をするよう要求しました。


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