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2022年10月22日(土)

大阪 カジノ利権構造鮮明

出資企業 知事に献金

府議会委 うち海議員追及

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(写真)吉村知事を追及する、うち海府議=21日、大阪府議会

 大阪府の吉村洋文知事がカジノ出資企業である大和ハウス工業から献金を受けていたことが21日、分かりました。府議会都市住宅常任委員会で、日本共産党の、うち海公仁府議が明らかにしました。

 府の特別顧問としてカジノ誘致予定地の夢洲(ゆめしま)開発に関与している元首相補佐官の和泉洋人氏と、大和ハウス工業がアドバイザリー契約を結んでいたことが「しんぶん赤旗」日曜版(6月5日号)で明らかになっています。

 大和ハウス工業は、吉村知事の政治団体「友洋会」の政治資金収支報告書によると、2019年1月15日、事実上の企業献金である政治資金パーティー券40万円分を購入。20年11月12日に府と包括連携協定を締結しています。

 和泉氏は今年1月に府特別顧問に就任。夢洲開発の非公開情報を入手しています。

 うち海氏は3者の関係をパネルで示し、夢洲開発をめぐる利権構造のトライアングルそのものだと追及しました。

 吉村知事は、和泉氏の民間での活動を府は管理しないとし、「府の規則で守秘義務を課している」と述べました。

 うち海氏は、「夢洲開発に関して当事者としての意欲を示している企業の指南役の人物が、計画決定に関わる秘密情報を得る立場にある」と指摘。「事実上の献金の見返りに包括連携協定を結んだ。和泉氏を特別顧問に委嘱したといわれても不思議ではない」とし、和泉氏の解任、包括連携協定の解除、献金の返金を要求しました。

 知事は「問題ない」と拒否しました。

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「友洋会」の収支報告書


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