2022年10月20日(木)
賃上げ・年金引き上げを
フランスで労働者全国スト
【ベルリン=桑野白馬】フランスで18日、教員や運送業、公共交通機関の労働者が賃上げや年金引き上げ、職場環境の改善を求めて全国ストライキを開始しました。先月からストを続ける大手石油会社の従業員や、若者団体も加わりました。
ストを呼びかけたフランス労働総同盟(CGT)は声明で、労働者だけでなく「若者たちも生活や学習環境の改善、より良い奨学金への改革を求めている」と指摘。「労働者と青年が結集するよう呼びかける」と強調しました。
また、超過利潤を得ている大手石油企業トタルエナジーズやエクソンモービル社に関し「真剣な交渉で労働者の要求に応じようとしない」と批判。「使用者側の妨害」をやめ、利益を従業員に還元するよう求めました。
全国約150カ所で集会やデモ行進が行われ、パリのデモにはCGTの発表で約7万人が参加しました。マルティネス書記長は「賃金問題はフランス国民の最優先事項で、喫緊の課題だ」と話しました。
そのほか、グラブリーヌ原子力発電所や民間の診療所で働く従業員もストに加わりました。








