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2022年10月19日(水)

きょうの潮流

 胸にたぎる同じ願いに声をあわせ、力をあわせ、みなさん一つになりましょう!壇上に掲げられた呼びかけのもと、各地から集まった女性たちの笑顔輝く希望の船出でした▼1962年10月19日、全国的な組織として新日本婦人の会が産声をあげました。「きょうここに私たちは一つ心に結ばれて独立と平和、婦人解放のたたかいをともにする感激で心をいっぱいにしています」。結成大会の宣言です▼婦人団体が戦争に協力させられ、新しき世をめざした女性運動もつぶされていった戦前の痛苦の経験。女性たちは新しい憲法の息吹のなか、平和やくらしを守り、男性支配からの解放をもとめて立ち上がりました▼さまざまな願いをもつ女性がだれでも参加できる組織の誕生に、山ほどの要求運動がひろがっていきました。草の根の班や多彩なサークル(小組)、国内外の社会的な活動は、一人ひとりがみずからをみがき、成長する舞台にも▼きょう新婦人は創立から60年をむかえます。これまでのたたかいを引き継ぎ、ジェンダー平等をはばむカルト政治を一掃し、日本の女性の権利を国際基準にひきあげるため、共同の輪をひろげていきたい。米山淳子会長は語ります▼元始、女性は太陽であった―女性運動の先駆者であった平塚らいてうは、新婦人の結成に「限りない希望と期待に胸の高鳴る思い」を寄せました。そして、ひとすじにつづく前進の道ではなく、困難に試されることがあろうとも、「わたくしは永遠に失望しないでしょう」と。


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