2022年10月17日(月)

希望に輝く那覇市へ　市長選

オナガ候補、デニー知事と駆ける

拍手相次ぐ

（写真）オナガ雄治市長候補の訴えに拍手を送る人たち＝16日、那覇市

　那覇市長選（２３日投票）が告示された１６日、「オール沖縄」のオナガ雄治（たけはる）候補は玉城デニー知事とともに市内を駆けめぐりました。有権者からは「頑張って」との声援が送られ、ベランダから手を振る人、訴えに指笛や拍手で応える人が相次ぎました。

　オナガ候補は、同日早朝、沖縄戦の戦没者を追悼する「魂魄（こんぱく）の塔」（糸満市）で手を合わせ、那覇市内の栄町市場で第一声を上げた後、「安守之（やすもりの）塔」（那覇市安謝）前で演説を行いました。

　これらはいずれもオナガ候補の祖父らのゆかりの地。オナガ候補は、「翁長家の歴史は『魂魄の塔』から戦後がスタートし栄町市場で復興を始め、皆さんに支えられて政治を行ってきた」と述べ、市内を飛び交う米軍オスプレイや名護市辺野古の米軍新基地建設などに「はっきりノーと突き付けることをお約束しながら選挙戦に取り組む」と訴えました。

　沖縄戦で「集団自決」に追い込まれた大おじ一家の名前が「安守之塔」に刻まれているという遺族の男性（７６）は、自公推薦の相手候補が新基地への賛否を明確にしていないことについて、基地があることで沖縄が再び戦場になるかもしれないのに「口をつぐんでいたら話にならない」と批判。新基地反対が明確なオナガ候補の勝利に期待を込めました。

　オナガ候補は高校卒業までの子どもの医療費や学校給食費を無償化し、人が集まる那覇市にして税収を増やすことで高齢者・障害者福祉、街づくりなどに生かし、「夢や希望が持てる那覇市をつくっていく」と訴えました。

　演説を聞いた、２人の子育て真っ最中の男性（４７）は、子育て支援に重点的に力を入れてもらえることは「力強い」と話し、那覇市長だった故・翁長雄志前知事の時代など昔の那覇市が培ってきた歴史とオナガ候補の新しい力が合わされば楽しみだと述べました。

　デニー知事は「オナガ候補と力を合わせて、市民・県民とともに希望に輝く那覇市、沖縄県づくりに全力で頑張っていく」と訴え、支持・支援を呼びかけました。