2022年10月17日(月)
米中間選挙へ「貧者の行進」
私たちは黙っていない
【ボストン=島田峰隆】米北東部マサチューセッツ州ボストンで15日、貧困層や低所得層の要求を来月8日の中間選挙の争点に押し上げ、みんなで投票して意思を示そうと訴える集会が開かれました。反貧困運動の連合体「貧者の行進」が全米規模で呼び掛けた行動の一環です。
![]() (写真)15日、米東部ボストンで、貧困層や低所得層の意思を中間選挙で示そうと訴えてデモ行進する人たち(島田峰隆撮影) |
ボストン中心部の広場には「投票の力を発揮しよう」「だれもが生きる権利を持っている」「私たちは黙っていない」などと書かれたプラカードを手にした人たちが参集。広場周辺をパレードしてアピールしました。
集会で発言したキジャナ・カーターさん(27)は、2年前の大統領選挙で国民が運動を盛り上げて、医療制度の充実や学生ローン対策、子育て支援などが争点に上り、バイデン現大統領が国民の要求にある程度寄り添った政策を公約したと強調。「国民の声が弱まると政策が後退する。投票権の抑圧、中絶の権利否定、労組結成への攻撃などが起きている今こそ反撃するときだ」と述べました。
集会参加者は、物価高対策や最低賃金の引き上げ、国民皆保険、中絶の権利擁護、軍事費中心の国家予算の是正などの要求を掲げました。特にインフレに伴う家賃の高騰への緊急支援を訴えました。
「貧者の行進」によると、20年の大統領選・議会選では2000万人超の貧困層・低所得層が、投票に必要な有権者登録を済ませたにもかかわらず投票しませんでした。中間選挙で接戦となっている選挙区では、この層の投票率が結果を左右するとしています。
ボストン近郊から参加したマーレイナ・シュミットさん(60)は最近「貧者の行進」に関心を持ち始めました。「インフレや貧富の格差をどう解決するかを知りたくて来た。集会での発言で多くのことを学べた。中間選挙を政治を良い方向に変える機会にしたい」と話していました。









