2022年10月15日(土)
生活できる年金に
支給日 いっせい宣伝
年金者組合
![]() (写真)年金額の引き上げを求める署名に応じる人=14日、東京都豊島区 |
2カ月に1度となる年金が支給された14日、全日本年金者組合は各地の金融機関や駅前などでいっせい宣伝を取り組みました。東京・JR大塚駅前では同組合中央本部と東京都本部が共同して宣伝し、「物価高騰に見あう年金額の引き上げを」とアピールしました。
小雨が降り続く中、「物の値段や医療費がどんどん上がっている。日々の暮らしが苦しい」と語る年金受給者らが次つぎと足を止めました。約30分の宣伝で20人が年金額の引き上げを求める署名に応じました。
千葉県松戸市に住む女性(76)は、年金だけでは毎月の生活費が足りていませんが、現役時代に個人年金にも加入していたため、それでギリギリ暮らしていると話します。「最近は、夜にスーパーへ行っても半額の値札が貼られるお弁当が減ってしまった。せめて最低限の生活ができる年金額になってほしい」
埼玉県川越市の男性(60)は、自分の将来を考えた時に、今の年金で生活ができるのか不安を感じて署名にペンを走らせました。「高齢者の医療費負担も2倍になってしまった。出費は増えているのに、収入は増えていません。年金額も少なすぎる。今すぐに上がってほしい」と語りました。
全日本年金者組合の杉澤隆宜委員長は、国民生活が苦しいなか、年金額を引き上げようという訴えに強い共感が街頭で寄せられていると語ります。「対話をすると、暮らしよりも『国葬』や大軍拡などに税金を使う政治への怒りが次つぎ出てきます。さらに運動を広げていきたい」と話しました。









