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2022年10月13日(木)

入管・難民制度変えよう

ウィシュマさん妹“当たり前のルール 守られていたら…”

日弁連が集会

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(写真)提言通りならウィシュマは死なずに済んだと訴える妹のワヨミさん(左)とポールニマさん=12日、参院議員会館

 日本弁護士連合会(日弁連)は12日、参院議員会館で入管・難民制度の改革を求める集会を開きました。

 同人権擁護委員の髙井信也弁護士は、難民認定や在留特別許可と退去、拘束を出入国在留管理庁がすべて取り仕切る現行制度から、拘束の審査を裁判所、難民認定を別の行政機関が行うべきだとしました。

 現状について、「国際基準では認定されるはずの難民が認定されず、退去令を受ける。命の危険があるので帰国を拒否すると無期限に収容され、施設内でたくさん死亡している。これら全ての判断を入管庁が行っていることが大きな問題だ」と指摘しました。

 提言では、難民認定基準の公表や難民申請中の就労許可、家族の分離禁止などの国際条約に基づいた在留特別許可などを求めています。

 2歳で来日したトルコ国籍クルド人難民のオザンさんは、認定されない非正規滞在の困難について、「働いちゃいけないのに医療保険にかかれず、病院ですごくお金がかかる。仮放免でも仕事や健康保険、居住県外に出ても良い許可が欲しい」と話しました。

 名古屋入管で死亡したウィシュマ・サンダマリさんの妹のワヨミさんは「必要性がない人や、裁判官の許可なしに収容できず、収容は6カ月以内という日弁連の意見に賛成する。当たり前のルールが守られていたら、6カ月半で死んだウィシュマは生きていた」と訴えました。

 日本共産党の本村伸子衆院議員らが参加しました。


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