しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2022年10月13日(木)

きょうの潮流

 ときおり、かわいらしいイラスト付きのかわら版と通信が届きます。北海道の東端にひろがる別海町矢臼別。最大規模の自衛隊演習場がある地で平和運動を続けている人たちからです▼そろそろ秋の便りが来る頃でしょうか。近況にある大自然の移ろいが心を和ませてくれます。いまそこで、戦場さながらの砲撃音が鳴り響いています。今月1日から強行されている日米の共同訓練です▼米海兵隊との最大規模の実動訓練には、およそ3500人が参加。ウクライナでも使用されている多連装のロケット砲を発射する様子がテレビで流れていました。ロシアや中国を念頭に連携をはかるといいますが、こうした軍事演習は地域の緊張を高めるだけです▼ロシアによるウクライナへの無差別なミサイル攻撃や、日本の上空をおびやかす北朝鮮のミサイル発射が相次いでいます。奪われるのは人びとの命や安全だけではありません。それによって、どれだけの資財が費やされているか▼米経済誌の試算では、ロシアがウクライナ全土に加えた10日の攻撃は4億~7億ドルの費用がかかったと。北朝鮮のミサイルは1発の発射で少なくとも100万ドル以上が投じられていると韓国紙が報じています。それほどの巨額が、生活をよりゆたかにすることに使われていれば…▼大軍拡の道をひた走ろうとしている岸田政権。米国の軍事行動につき従い、自衛隊が「敵基地攻撃」で相手国に攻め込み、戦火は日本にも。そんな事態を想定することの、何たる愚かしさか。


pageup