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2022年10月9日(日)

横須賀基地 有機フッ素化合物など排水

在日米海軍司令官が謝罪 抗議の市長に

 在日米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)内の排水処理施設から有毒な有機フッ素化合物(PFOS、PFOA)を含む排水が流出した問題で、上地克明市長は6日、在日米海軍司令官に厳重に抗議し、現状の改善を申し入れました。

 司令官は「不安な気持ちを抱かせたことを大変申し訳なく思う」と謝罪。対策として▽粒状活性炭フィルターを設置するための地盤工事を行っている▽排水が建物から出て排水処理施設に行くまでの間のタンク内の水をくみとることを検討している―ことなどを説明。

 市長は国による環境補足協定に基づく立ち入り調査を受け入れるよう要望し、司令官は「日米両政府で協力して実現できるよう努力したい」と答えました。

 8月29日に実施した排水のサンプリング結果について、生活排水系の排水処理施設出口で環境省の暫定指針値(PFOS・PFOA合算で1リットルあたり50ナノグラム)の約172倍の数値が報告されていましたが、司令官は新たに入り口の値が1万1100ナノグラム(暫定指針値の222倍)だったことを報告。30日に実施した調査結果も報告され、生活排水系、産業排水系の入り口、出口で35~253ナノグラムでした。

 日本共産党の大村洋子市議が4日の市議会で緊急質問に立ち、調査・対策の経過の報告、米軍への立ち入り調査を国や米軍に求めるよう市長に要求していました。大村氏は新たにわかった数値について「全体像が見えず、予断をもって言えない状況だが、全国の米軍基地でも同じような状況ではないかと危惧する。大規模な調査が必要だ」と話しています。


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