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2022年10月8日(土)

バイト代・貯金奪われた 高額献金 法規制を

2世信者の苦悩知って

統一協会元信者が会見

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(写真)記者会見する小川さゆりさん(右)=7日、日本外国特派員協会

 統一協会(世界平和統一家庭連合)で集団結婚した両親を持つ元2世信者の小川さゆりさん(仮名)が7日、東京都内の日本外国特派員協会で会見を行いました。小川さんは安倍晋三元首相の銃撃事件後、自分と同じように苦しむ多くの被害者の存在を知ったと語り、被害の救済をはじめ、高額献金を規制する法律を臨時国会で成立させること、統一協会の解散、政治家の行動基準づくりなどを訴えました。

 小川さんの両親は多額の献金を繰り返し、小川さんのアルバイト代約200万円や隠してためた貯金を奪うなど苦しい生活を強いました。教義の矛盾や家庭崩壊のストレスで病気になり、限界を感じて脱会。現役信者や元信者の被害アンケートを行い、統一協会問題に関する野党国対ヒアリングに出席するなど活動しています。

 会見で小川さんは「教義によって親は子を守ろうとし、子は親を信じたいと思っているので、双方が加害者意識も被害者意識も持てていないことが多い。行政に相談しても宗教を理由に受け入れてもらえないことが常態化している」と信者の子どもが助けを求められずに困難や虐待から抜け出せない構造を説明。「被害者への賠償のため現役信者からまた献金を集め、新たに被害者を生んではいけない。統一協会の韓国本部から献金被害などのお金を取り戻すため国際的な協力体制をお願いしたい」と呼びかけました。

協会が会見妨害

 統一協会は同日、小川さんの会見中止を求めるファクスを日本外国特派員協会に送ってきましたが、会見は予定通り行われました。


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