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2022年10月7日(金)

介護保険改悪許さない

第1回オンライン集会開く

 来年度の介護保険改定に向けた議論が政府の審議会で本格化するもと、「史上最悪の介護保険制度改定を許さない!」第1回オンライン集会が5日、開かれ約200人が参加しました。

 「ウィメンズアクションネットワーク」の上野千鶴子理事長が主催団体あいさつ。政府が狙う、要介護1・2の訪問介護と通所介護を自治体の「地域支援事業」へ移行▼原則自己負担2割化▼ケアプラン有料化▼福祉用具レンタルの一部を購入にする▼施設にロボットを導入し職員配置を減らす―といった「史上最悪の介護改悪を押し戻そう」と呼びかけました。

 服部メディカル研究所の服部万里子所長は制度創設以来20年余の改悪の経過をたどり、「自己負担2割化は利用控えが起きる。ケアプランが有料になれば『相談すると金がかかる』と相談も我慢し、状態悪化につながる」と強調しました。

 高齢社会をよくする女性の会の袖井孝子さんは、「要介護1・2の訪問介護を地域支援事業に移すというが、事業の担い手とされるシルバー人材センターでは介護のような責任ある仕事は受けられず、地域に受け皿はできていない」と語りました。

 9月から開始した改悪反対のネット署名がツイッターで拡散され4万人近くに広がっているとのべたのは、認知症の人と家族の会の鈴木森夫代表理事。「改悪計画を法案化させないのが重要だ」と話しました。

 介護事業を行うグレースケア機構代表の柳本文貴さんは、10月から補助金が介護報酬に転化された介護職員の処遇改善について「利用者負担がないよう補助金で実施するべきだ」と語りました。

 同会は今後もネット集会や院内集会を予定しています。


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