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2022年10月7日(金)

那覇市長選 16日告示

新基地阻止の魂継ぐオナガ氏しかいない

ひやみかち・うまんちゅ市民の会 宮里千里会長に聞く

 16日告示、23日投票の那覇市長選は、「オール沖縄」のオナガ雄治(たけはる)予定候補(35)と自民党・公明党が推薦する知念覚氏(59)の一騎打ちの見込みです。オナガ予定候補の選挙母体「ひやみかち・うまんちゅ市民の会」会長で「オール沖縄」勢力の候補者選考委員長を務めた宮里千里さんに必勝への思いを聞きました。(小林司)


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 名護市辺野古の米軍新基地建設を絶対に許さないという故・翁長雄志前知事の魂の叫びを受け継ぐことができる候補はオナガ雄治さんしかいません。

 候補者選考の過程で私たち委員会は選考対象者に対し、▽翁長前知事の新基地反対の遺志を引き継ぐこと▽知事選と今回の市長選をセットに、誰一人取り残さない沖縄をめざす玉城デニー知事と一緒にたたかっていくこと―の2点を求めました。これらに合致し、委員会の全会一致で候補に決定したのが雄治さんです。

 実は、今回勇退することになった城間幹子市長のもとで副市長を務めていた、相手候補の知念氏も選考対象者でしたが、彼が新基地反対の意思を示さなかったことなどが委員会の求めに合致しませんでした。

オール沖縄で

 新基地建設について県民は、県民投票(2019年2月)や知事選での「オール沖縄」の3連勝などで反対の民意を示し続けてきました。新基地問題は遠いところの問題ではなく、身近な問題です。那覇市長だから無縁などということは絶対にあり得ません。

 翁長前知事が呼びかけたように、保守・革新の対立ではなく、腹八分腹六分で違いを認め合いながら新基地反対でまとまろうというのが「オール沖縄」です。雄治さんは、保守中道の政策集団「新しい風・にぬふぁぶし」の幹事長として、そのまとめ役を担ってきました。

 今の城間市長も、那覇市長だった翁長前知事の後継者として選ばれた「オール沖縄」の市長です。自民党・公明党に推された知念氏はもう、こうした流れとは別のところにいます。

市民の身近に

 雄治さんは3人の子育ての真っ最中。沖縄が抱える子どもの貧困問題などに対し、市議や県議として、暮らしや子育ての中で市民が直面する切実な問題を改善するため、市民の身近に寄り添ってきました。

 一方、自民党・公明党の政治は物価高騰やコロナ禍に無策。市民生活を圧迫し置き去りにしてきました。これを打破するという意味でも市長選に勝ちぬくことが大事です。

諦めないこと

 沖縄は50年前、施政権が日本に返還され、本土復帰しました。戦後27年間の米軍の圧政に対し、県民が一貫して求めていたのは平和憲法のもとへの復帰や基地のない返還でした。ところが今、自公政権は改憲を狙い、米軍基地問題に加え、南西諸島の前線基地化が進んでいます。

 米軍那覇軍港では、オスプレイの飛来が相次いでいます。デニー知事や城間市長は日米両政府に抗議し、飛来しないよう求めてきました。しかし、予算のために中央政府とのつながりを重視する知念氏が市長になってしまったら、飛来に反対することはできないでしょう。

 自公政権は、新基地建設に固執し、反対の民意がどんなに示されても動こうとしません。本当に異様です。

 今必要なのは諦めないこと。諦めたらもう終わりです。知事選でのデニー知事の勝利に続いて今回の市長選でも勝利し、全国に市民・県民の思いを訴えたい。翁長前知事の「魂の叫び」を体現できる雄治さんの情熱、突破力に期待しています。


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