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2022年10月5日(水)

自民愛知県議が同性婚差別発言

性的少数者ら抗議文

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(写真)井田氏(中央)から抗議文を受け取り、頭を下げる渡辺議員(右)=4日、愛知県議会議事堂

 自民党の渡辺昇・愛知県議がフェイスブックで「同性結婚なんて気持ち悪い事は大反対」と性的マイノリティへの差別発言を投稿していた問題で性的マイノリティの当事者らが4日、渡辺議員と議長、自民党県議団に発言への謝罪と撤回、厳正な処分を求める抗議文を提出しました。

 渡辺議員の発言は9月27日、「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」の井田奈穂事務局長が投稿したキューバで同性婚が認められたことを紹介する記事に対してコメントしたもの。現在は削除されています。

 抗議文は、「性的マイノリティの人権と尊厳を著しく傷つける許しがたい差別発言」と強調。人権尊重を推進すべき立場にあるはずの議員がSNS上で公然と発信したことは非常に遺憾だとしています。

 井田事務局長は、「当事者や家族などから、このような社会的偏見をぶつけられることによって命を絶ってしまう人もいるという指摘も多くあった」と述べ、命に関わる問題だと強調。NPO法人「PROUD LIFE」の風間孝副代表理事は、「偏見や差別にお墨付きを与え、当事者から生きる希望を奪う発言だ」と批判しました。

 渡辺議員は「これからあのような発言はどんな場でもしない。本当に申し訳ありませんでした」と述べました。

 懇談後に記者から感想を求められた井田氏は、「表面的な謝罪を信用できない。知識不足や人権意識の欠如に基づくもので、渡辺議員一人の問題ではない。県議会には当事者の話を聞く勉強会の開催や、パートナーシップ条例などの制定を求めたい」と話しました。

 県議会や自民党本部、同県連などに謝罪や再発防止策を求める署名は2万2千人を超えています。


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