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2022年10月3日(月)

沖縄・那覇市長選(16日告示、23日投票)

オナガ予定候補必勝を

市民の命と暮らし守り 新基地反対、平和な街を

 沖縄の県都・那覇市長選が16日告示、23日投票でたたかわれます。城間幹子市長が勇退し、辺野古新基地に反対する「オール沖縄」のオナガ雄治(たけはる)予定候補(35)と、自民党・公明党が推薦する前副市長の知念覚氏(59)との一騎打ちの見込みです。玉城デニー知事の再選に続き、「オール沖縄」発祥の地・那覇で必ず勝利しようと、オナガ予定候補は全力を挙げています。


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(写真)女性集会で訴えるオナガ雄治予定候補=1日、那覇市

 市長選の対決点は、オナガ市長誕生で、市民の命と暮らしを守るオール沖縄の那覇市政をさらに前進させ、子どもと市民の笑顔が輝く平和で誇りある豊かな那覇・沖縄づくりを進めるのか、民意を否定して名護市辺野古の米軍新基地建設を強行し、物価高騰への無策など悪政を進める政府言いなりの市政を許すのかどうかにあります。

保革の立場超え

 オナガ氏は、命がけで辺野古新基地反対を貫いた翁長雄志前県知事・前那覇市長の次男。3人の子どもの子育て真っ最中で那覇市議、県議を務めました。子育て政策に注力したほか、保守中道の政策集団「新しい風・にぬふぁぶし」の幹事長としてオール沖縄の強化発展を担うなど、経験と実績があります。

 辺野古新基地建設について、欠陥機オスプレイが那覇市にも飛来することに触れ、他市町村だから関係ないとは言えないとして明確に反対を表明。「市民として反対の意思をしっかり示していくのが重要だ」と語り、雄志氏の遺志を引き継ぎ、ぶれずに信念を貫いています。

 オール沖縄をつくりあげた翁長雄志市政を継いだ城間市政の系譜を歩むオナガ氏は、保革の立場を超えた幅広い市民と心ひとつに子や孫の未来のために尽力しています。

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(写真)事務所開きで「勝利に向け頑張ろう」を三唱をするオナガ雄治予定候補(最前列左から4人目)ら=9月26日、那覇市

自民党に担がれ

 一方、知念氏はどうか。オール沖縄の城間市政の副市長でありながら、辺野古新基地建設を強行する自民党に担がれました。

 自民党関係者によると、菅義偉前首相らが知念氏擁立に動いたといいます。「沖縄の歴史は知らない」「辺野古が唯一。粛々と工事を進める」などと言い放った菅氏らによるオール沖縄の分断です。これに丸め込まれ、雄志氏の遺志を踏みにじったのが知念氏です。

 自民党の市長選候補者選考の条件には、先の知事選で佐喜真淳氏を「強力に支援する」ことがあり、知念氏はこれを選考委で確認されて候補者に決定した経緯があります。多くの被害者を出している反社会的カルト集団・統一協会と首までズブズブの佐喜真氏を応援し、統一協会との癒着を断てない自民党の候補者である知念氏に那覇市の未来を託せないことは明らかです。

 オナガ予定候補の選挙母体「ひやみかち・うまんちゅ市民の会」の宮里千里会長は、「カルト集団(統一協会)と縁を切ることができない自民党の相手陣営と、市民に寄り添い市民本位で市政を進める決意をしているオナガ雄治との違いはスタートの時点からもすでに明確だ」と強調します。

 今年2月、那覇市の市街地にある米軍那覇軍港にオスプレイが飛来して訓練を強行しました。県や市が断固抗議し訓練を一切行わないよう日米両政府に求めた一方、自民党は訓練を容認し、市民を危険にさらそうとしています。池田竹州(たけくに)副知事は、那覇軍港でのオスプレイの訓練に「果たして自公の支持を受けた首長が反対することができるのか」と指摘しています。

岸田政権に審判

 市長選は、憲法違反の「国葬」を強行し、軍拡・憲法9条改悪など沖縄を再び戦場にしようとする岸田自公政権にノーの審判を下す選挙でもあります。

 デニー知事を支えるオナガ予定候補の勝利は、辺野古新基地反対の民意を改めて鮮明にし、オール沖縄つぶしを許さずオール沖縄発展と国政での野党共闘を前進させる大きな意義を持ちます。

 それだけに岸田自公政権・自民陣営は、圧倒的な組織戦を展開して市政奪還に動いてくることは必至です。これをはね返そうと、超短期決戦の中、オール沖縄はオナガ勝利へ大同団結し、猛奮闘しています。


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