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2022年10月2日(日)

有害物質 基準171倍検出

米軍横須賀基地 共産党、以前から追及

 米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)内の排水処理施設から有毒な有機フッ素化合物のPFOS、PFOAが検出された問題で市は9月30日、米軍の3回目の調査の結果、日本の環境省の定める暫定指針値の171倍もの数値が検出されたことを発表しました。

 調査は米軍が8月29日に行い、国を通じて市に報告されたもの。PFOS、PFOA合算値で、生活排水系の出口から1リットル当たり8592ナノグラム、産業排水系の出口から同5450ナノグラムが検出されました。暫定指針値は同50ナノグラムです。

 国の説明によれば、米軍は11月1日までに排水処理場に粒状活性炭フィルターを設置するとしています。

 上地克明市長は、日米で協議しての早急な原因究明、国の立ち入り調査、排水停止、漁業への影響調査・対応と、フィルターの設置を急ぐよう要求。「『原因は究明中』では納得できず、怒りを禁じ得ない。信頼関係を大きく損なわれた」と述べました。

 国の担当者は、国の立ち入り調査について米側と調整するなどと回答。排水停止は「厳しいかもしれないが米側に申し入れる」と述べました。

 日本共産党市議団はこれまで申し入れや市議会の緊急質問で、立ち入り調査を含む徹底した原因究明を求めてきました。大村洋子団長は「市も国や県と連携して主体的に原因究明に取り組むため、立ち入り調査を行い、米軍や国の調査も途中報告を受けるべきだ。汚泥は毎日除去していると言うが、どう処理しているのか調査が必要だ」「市長はこれまで“米軍が調査しているから”と結果を待つのみだった。その認識は甘かった」と話しています。


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