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2022年10月1日(土)

きょうの潮流

 スーパーのカートにビールの箱を次々と積み上げていく男性がいました。買い置きでしょうか。10月からほとんどの酒類が値上げすることで、コロナ禍で定着した家飲みを直撃します▼この秋は、さらなる値上げの波に見舞われます。加工食品や調味料、飲料や乳製品、せんべいなどのお菓子まで。民間の調査会社によると、なんと6500品目以上にものぼり、値上げ率は平均でおよそ16%になるそうです▼原材料やエネルギー価格の高騰、異常な円安による輸入物価の上昇などが相まって、とどまらない値上げラッシュ。食品や日常生活におよび、1世帯あたりの負担は年間でおよそ7万円増との試算もあります▼物価高に追い打ちをかけているのが公的年金の減額と、今月から引き上げられる75歳以上の医療費窓口負担です。一定以上の所得がある約370万人が対象で、1割から2割へ倍加します。すでに現役並み所得者とされる人たちは3割負担で、今度は中低所得者を狙い撃ちしました▼自民や公明などが昨年成立させた改悪法に基づいたもので、今後は対象者の拡大も。格差と貧困をひろげ賃金も上げずに負担増を強いてきたアベノミクスを継承する岸田政権。値上げを止める手だてもなきに等しい▼黙ってはいられません。イギリスでは女王国葬の翌日からストライキを決行しているといいます。鉄道や港湾、通信など各分野の労働組合や働く人びとが、賃上げや負担の軽減を求めて立ち上がっています。日本も、たたかいの秋です。


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