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2022年9月30日(金)

沖縄・豊見城市長選 来月2日告示

子どもの未来を応援 暮らしを守る

保革超え市民本位で

「オール沖縄」山川市長に聞く

 10月2日告示・9日投票の沖縄県豊見城市長選。市政奪還を狙う自民党、公明党が推す前市議の徳元次人氏(41)に必ず勝利し、市民本位で暮らしを守り、子育て環境をさらに発展させるため奮闘する「オール沖縄」の山川ひとし市長(48)に思いを聞きました。(小林司、柳沢哲哉)


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(写真)市長選勝利への決意を語る山川ひとし市長

 市民本位を置き去りにした、理屈の通らない反対を行うような政治はいけない―。この点を争点に訴えたい。

 前市議の相手候補たち市政野党は、小中学校の給食の段階的無償化、高校卒業(18歳)までの医療費無償化を盛り込んだ予算案に反対し、県の再生医療施設誘致の提案を6回も否決してきました。

財源は確保

 彼らが小中学校の給食や高校卒業までの医療費の無償化に反対した理由は、財源が不安定だからというものでした。しかし私たちの市政では、「こども未来基金」を創設し、約5600万円から約6億円へと約11倍に伸ばしたふるさと納税の収入を基金に繰り入れ、現在は約4億8千万円分が残っており財源は確保されています。

 これら保護者の負担軽減などのための施策をないがしろにするなんて「子どもの未来を応援しない政治には未来がない」と言わざるを得ません。雇用や人材の確保、魅力ある街づくりのための再生医療施設の誘致に反対することは市民の利益に反します。

 このようなこともあり、頭の痛い案件も多いですが、それでもくじけず、今後も市民と対話し市民の方を向いて仕事をする決意です。その原動力は市民の皆さんのお力添えと市の職員との協力関係、この2つに尽きます。

 保守の政治家として、弱者のため世のため人のため、保守であっても時代にあった政治にブレずに取り組むというのが私の信念です。

 祖父は琉球政府時代の立法院議長を務めた山川泰邦。沖縄の自民党が結成されるきっかけをつくった一人でしたが、「ダメなものはダメ。いいものはいい」と、改革する保守の姿勢を貫いていました。

 私は故・翁長雄志知事の時代に翁長知事を支援する保守中道の政策集団「新しい風・にぬふぁぶし」を金城徹さん(元那覇市議)たちと立ち上げ、「オール沖縄」に関わってきました。保守か革新かにとらわれず市民の声をどう政治に反映するか―。私が政治を志したルーツは祖父です。保守も革新も無党派層も、幅広い市民の声を聞けるのが私の強みです。

民意に応え

 2019年からは「市民と市長のワクドキ懇談会」を開き、のべ50地域、800人以上の声を聞いて来ました。2期目に向けては、この懇談会で出た要望に迅速に対応できるよう特別事業の創設を公約しています。

 コロナ禍や物価高騰に対しては、疲弊している市民に一日も早く支援が届けられるよう環境を整備し、先頭に立って市民の健康、安全、生命、財産を守っていきます。

 沖縄戦を風化させたくないという強い思いがあり、憲法9条の碑の建立に取り組みます。「台湾有事」の問題が叫ばれ、ロシアのウクライナ侵略などが起こっている今、平和を思うこうした取り組みは大事です。

 先日、市として性の多様性を尊重する宣言を表明しました。市長就任後すぐ取り組んできてやっと実現した宣言です。LGBTQ(性的少数者)の意見などを聞き、今後、パートナーシップ制度導入への取り組みも進めます。

 今回の選挙では、「オール沖縄」の玉城デニー県政を支える首長を選ぶのかそうでないのかも大きく問われます。

 これまでの3度の知事選は政府に民意を突き付け、「オール沖縄」が大差で勝利しました。優しい沖縄、誰一人取り残さない社会をめざしているデニー県政に私も共鳴しています。

 名護市辺野古に米軍新基地を絶対に造らせてはいけないという民意を尊重して市政運営を進め、デニー県政を支え、県と連携しながら市の課題解決に向け前進させる覚悟です。


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