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2022年9月29日(木)

気候変動とのたたかい議論

互いに尊重し楽しく活動 ジェンダーや人種超えたうねりを

英環境団体

写真

(写真)議論に熱中する若者ら=27日、リバプール(桑野白馬撮影)

 【リバプール(英中部)=桑野白馬】英中部リバプールで27日、気候変動の阻止と公正な社会の実現を目指す英環境団体「グリーン・ニューディール・ライジング」(GNDR)が、今後の気候変動とのたたかいをどう盛り上げていくのか議論する集会を開きました。

 集会は、同地で開かれている野党・労働党大会に合わせて呼びかけられたイベント「変容する世界」の一環。環境、ジェンダー、労働組合のストに関する討論会をはじめ、ダンスや音楽を通じた交流で社会変革を目指します。

 参加者は5~6人のグループに分かれ「新しく加わる人が輪に入りやすい環境をつくるには」「対話で大切なことは何か」といった点を議論。「疑問を遠慮なくぶつけられる場が必要」「誰もが平等に話を聞いてもらえることが大事」との意見が次々と出されました。

 「私たちの危機感が政治家に理解されていない」と思い悩む人も。これに対して「若者の圧力で労働党は大会目標に『よりグリーンで公正な社会を目指す』と盛り込まざるを得なくなった。私たちの運動は着実に前進している」と語る人もいました。

 気候変動とのたたかいで大きな流れを作るためには「人種やジェンダーの垣根をなくし、互いに尊重して楽しく活動すること」が重要だとして、今後も協力を続けていこうと主催者はまとめとして呼びかけました。

 GNDRは、緊縮政策や経済成長への固執をやめ、▽健康と福祉の向上▽不平等の是正▽気候変動への対処▽自然環境の回復と保護などを要求する「グリーン・ニューディール法案」を作成。労働党や緑の党35議員から賛同を得ています。

 メンバーのパオラさん(23)は「若者が団結して議員に働きかければ変化は可能だ」と話しました。


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