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2022年9月28日(水)

オスプレイ 違法の高度90メートル容認

日米合同委 常態化の恐れ

 日米両政府は26日の日米合同委員会で、米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)所属のMV22オスプレイの飛行訓練の高度を500フィート(約150メートル)以上から、300フィート(90メートル)以上に引き下げることを決めました。

 期間は27日から10月18日までで、実施場所は沖縄県内を除く日本の山岳地帯としています。具体的な場所は公表されていませんが、在日米軍再編に伴う訓練移転に併せたものとしており、10月1日から14日まで北海道でオスプレイの訓練が実施されます。

 航空法81条は最低安全高度を定めており、人口密集地などでは最も高い障害物から300メートル以上、人や家屋がない場所では150メートル以上としています。在日米軍は日米地位協定により航空法の適用が除外されていますが、2012年の日米合同委では航空法を念頭に、オスプレイの最低飛行高度を500フィートとしています。今回の合同委では名実ともに航空法を踏みにじり、「安保法体系」が憲法の上にある現実をあからさまに示しました。

 防衛省は、高度90メートルの訓練が、敵のレーダーからの捕捉や対空火器からの攻撃回避や、捜索・救難活動に必要不可欠であり、「日米同盟の抑止力・対処力を強化するもの」だとしています。日米同盟さえ掲げれば、どんな無法も許されるという姿勢です。

 また、この超低空訓練は今回限りともしておらず、常態化する可能性もあります。


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