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2022年9月25日(日)

政治の教育介入に挑む

JCJ贈賞式 「教育と愛国」大賞

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(写真)スピーチする斉加監督

 すぐれた報道を表彰する2022年度第65回JCJ(日本ジャーナリスト会議)賞の贈賞式が24日に東京都内で行われました。

 大賞には、映画「教育と愛国」(斉加尚代監督)が選ばれました。プレゼンターの鈴木耕選考委員は「教育への政治介入に果敢に挑んだ。ジャーナリストが対象に向かい、はっきりと決意して果敢に挑めば、どんな作品が生まれるか、この映画は示している」と述べました。

 受賞スピーチで斉加監督は「日本学術会議の任命拒否で心に火がつき『映画化するぞ』と自分にハッパをかけた。教科書は子どもたちが最初に手にする学術書。専門知が政治力でおとしめられる恐ろしさを伝えたかった」と制作への思いを語りました。

 また「この栄誉を子どもたちと学校現場の先生たちにささげたい」と受賞を喜びました。

 伊藤洋子選考委員の講評では、最終選考まで残ったものの受賞に至らなかった作品を紹介。「しんぶん赤旗」社会部・政治部が出展した「陸上自衛隊の『反戦デモ』と『報道』の敵視をめぐる一連の追及」について「報道がテロと同等視され、敵視されているというもの。最終選考の作品はいずれも心に残るものばかりだった」と評価しました。

 JCJ賞には、▽「土の声を『国策民営』リニアの現場から」(信濃毎日新聞)、▽風間直樹・井艸恵美・辻麻梨子『ルポ・収容所列島ニッポンの精神医療を問う』(東洋経済新報社)、▽『消えた「四島返還」安倍政権日ロ交渉2800日を追う』(北海道新聞社)、▽「ネアンデルタール人は核の夢を見るか~“核のごみ”と科学と民主主義」(北海道放送)。

 特別賞が、沖縄タイムスと琉球新報の沖縄2紙に贈られました。

 贈賞式に先立つ記念講演では、法政大学の上西充子教授が「何のために報じるのか」と題して講演しました。


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