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2022年9月23日(金)

酒井三段中押し先勝

囲碁新人王戦 大石を切り取る

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(写真)対局後検討する酒井佑規三段(右)と大竹優七段(左)=22日、名古屋市・日本棋院中部総本部

 囲碁の大竹優七段(20)と酒井佑規三段(18)の対決となった第47期新人王戦(しんぶん赤旗主催)決勝三番勝負第1局は22日、名古屋市の日本棋院中部総本部でおこなわれ、午後5時17分、207手まで酒井三段が黒番中押し勝ちし、シリーズ先勝としました。第2局は30日(金)に東京都千代田区の日本棋院東京本院でおこなわれます。

 握って酒井三段が先番となりました。お互い研究を尽くしたか、ハイスピードの立ち上がり。立会人の中根直行九段は「白16のツケから18は相当研究してなければノータイムでは打てない」と指摘します。

 酒井三段は黒27から右下の白を攻め、白64まで一段落。白42と左下に先行した大竹七段は白62まで大きな根拠を築きました。

 「大竹好みの大竹ペース」(中根九段)と言われていましたが、左上白74から変調に。黒87まで、酒井三段は地を確保しながら白石を攻める形となり、盛り返しました。

 白112から120まで左辺黒石を封鎖し中央に白の壁を築き、45分の長考で白122と黒の薄みをつき、右辺の黒模様を荒らしに行きました。

 その後、中央も絡めた折衝がつづき、黒157で中央白三子を取り形勢は不明に。最後は黒207から酒井三段が中央の白大石を攻め、取り切って、大竹七段の投了となりました。

 勝った酒井三段は「中央の白石を取れなければ負けと思った」と振り返り、「苦しい時間が長かった。次はもっと自分らしく打ちたい」と語りました。

 大竹七段は「ヨセが乱れたことを反省して、次は乱れないように打ちたい」と、第2局での巻き返しを誓いました。

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