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2022年9月20日(火)

憲法違反の安保法制は廃止に、「国葬」は中止せよ

9・19大集会 志位委員長のあいさつ

 日本共産党の志位和夫委員長が19日に東京・代々木公園での「9・19大集会」で行ったあいさつは次の通りです。

 みなさん、こんにちは(「こんにちは」の声)。日本共産党の志位和夫です。熱い連帯のごあいさつを送ります。(拍手)

 二つのことを訴えたいと思います。

安保法制は危険な新段階――「戦争させるな、9条守ろう」の声広げよう

 一つは、安保法制の問題です。

 今日、9月19日は、安倍政権が憲法違反の安保法制を強行してちょうど7年目です。私は、安保法制はいま、きわめて危険な新しい段階にきているということを訴えたい。

 今年の夏、ハワイ沖でアメリカ海軍が主催する「リムパック」(環太平洋合同演習)という世界最大規模の海上演習が行われました。この演習で、安保法制=集団的自衛権の発動を想定した訓練が歴史上初めて行われたんです。

 みなさん。(岸田文雄政権は)一方で、「敵基地攻撃」能力の保有(検討)と言う。他方で、集団的自衛権行使のための訓練です。

 この二つがあわさったら恐ろしいことになります。日本がどこからも攻撃されていないのに、アメリカが海外のどこかで戦争を始めたら、集団的自衛権を発動し、自衛隊が「敵基地攻撃」能力を使って相手国に攻め込む、その結果、日本に戦火を呼び込む。こんな道は絶対に止めようではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)

 安保法制7年目にあたって、「安保法制は廃止せよ」「戦争させるな」「9条守ろう」、この声を広げようじゃありませんか。頑張っていきましょう。(大きな拍手)

6割以上が「国葬」反対――憲法違反の「弔意」の強制を許すな

 もう一つは、(安倍晋三元首相の)「国葬」の問題です。

 今日のメディア各紙――「毎日」、「日経」、共同通信(の世論調査で)、そろって「国葬」反対が60%以上になりました(拍手)。国民の圧倒的多数の声になっているじゃないですか。岸田首相が言い訳をすればするほど、反対が増える。これは道理がないことの証明じゃないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)

 何よりもみなさん、(「国葬」は)憲法違反ですよ。

 岸田首相は、「(国民)一人ひとりに弔意の強制はしない」と言います。しかし、岸田首相は、「国葬」というのは、「故人に対する敬意と弔意を国全体としてあらわす儀式」だと言ったじゃないですか。「国全体」とは何ですか。日本の国の主人公は国民ですよ。「国民全体」ってことになるじゃないですか。「国民全体として弔意を表す」――これが「弔意」の強制でなくて何なのか。(国民の思想・良心の自由を保障した)憲法19条に違反する、まさに憲法違反であることは明らかではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)

安倍元首相への「敬意」の強制などとんでもない

 もう一つ問題があります。同じ発言で首相は、「弔意」を強制するだけじゃない、故人に対する「敬意」を国全体としてあらわす儀式だとも言った。「敬意」と言ったんですよ。

 みなさん。「敬意」を示せますか。示せません。

 安保法制を強行して立憲主義を壊したのは誰ですか。「アベノミクス」を進めて格差と貧困をこれだけひどくしたのは誰ですか。森友・加計、そして「桜を見る会」、国政私物化疑惑にまみれたのは一体誰ですか。統一協会と首までつかるズブズブの癒着関係をつくって、そして「広告塔」になったのは一体誰ですか。

 こういう人物に対して「敬意」を強制する。これは、絶対にあってはならないことではないでしょうか。(「そうだ」の声、大きな拍手)

27日には国会前に集まり、「民主主義を守れ」の声をあげよう

 みなさん。最後まで「憲法違反の『国葬』は中止せよ」――この声をあげていきましょう。(拍手)

 そしてみなさん、仮に「国葬」が強行された場合には、27日に国会前に集まりましょう(拍手)。私は、もちろん「国葬」など出ません。国会前にまいります。国会前にみんなで集まって「民主主義を守れ」、この声をあげようじゃないですか(拍手)。ともにたたかい抜く決意を込めましてごあいさつといたします。(大きな拍手)


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