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2022年9月15日(木)

政治的中立性問われる

児童に安倍氏礼賛の新聞配布

北九州市議会 山内議員追及

 北九州市内の小学校で安倍晋三元首相を礼賛する内容の新聞が児童に配られた問題で、日本共産党の山内涼成市議は13日、教育の政治的中立性の上で問題だと市議会で田島裕美教育長をただしました。

 問題の新聞は「読売KODOMO新聞」7月14日号。1、2面で安倍元首相死去を特集し「最長政権 経済立て直し」と経済、外交政策を持ち上げる一方、安保法制や森友・加計疑惑には一切触れていません。市内の全小学校の4・5・6年生を対象に約2万5000部が配布されました。

 山内市議は、教員や保護者からの戸惑いの声があると述べ、「記事は(教育基本法の)政治的中立性を担保したものと考えるのか」と尋ねました。田島教育長は、新聞社から寄贈を受け配布した経緯を説明し、「(同法第14条2項で禁止されている)特定の政党を支持している、あるいは反対しているものとは考えていない」と開き直りました。

 山内市議は、党市議団が行った、前川喜平・元文部科学事務次官とのリモート会議での意見交換で、同氏が「自民党という一党一派の総裁であった方を褒めたたえるだけのものを子どもに与えるのは非常に問題」で政治的中立性の原則に触れると述べたことを紹介。「教育委員会には政治的中立性を守る責務がある。教育長の責任で人権感覚、憲法感覚を考え直すべきだ」と迫りました。


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