2022年9月13日(火)
仲西氏 健闘も及ばず
宜野湾市長選 当選は現職
![]() (写真)事務所に駆けつけた支援者とグータッチを交わす仲西春雅氏=11日、沖縄県宜野湾市 |
沖縄県宜野湾市長選が11日投開票され、元県高校PTA連合会会長で新人の仲西春雅氏(61)=日本共産党、社民、立民、れいわ、社大、にぬふぁぶし推薦=は1万8458票(得票率38・36%)を獲得し、健闘しましたが及びませんでした。当選は現職の松川正則氏(69)=自民、公明推薦=。
選挙戦で仲西氏は、米軍普天間基地(同市)の即時閉鎖・撤去を掲げ、日米両政府が同基地に代わる新たな基地の建設を辺野古で強行していることについて反対の立場を強調しました。一方、松川氏は国いいなりに辺野古新基地を容認すると表明。しかし、国とのパイプに基づく経済振興を強調するばかりで、基地問題をほとんど語らず争点化を避けました。
同基地由来とみられる人体に有害な有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)が、水や基地周辺の土壌を汚染している問題も大きな争点になりました。
仲西氏は、健康被害に不安を抱く市民から調査を求める声が上がったにもかかわらず、松川氏は対策を放置してきたと批判。「市民、子どもの命を守る」として市独自に汚染の調査をし、学校などの汚染された土の入れ替えを行うと訴えました。
大勢判明後、仲西氏は選挙事務所で記者団の取材に応じ、知名度に勝る現職に対し力不足だったと語りました。「(松川氏が)PFAS問題を放置してきたことは引き続き問われる」と話し、市民の命と健康を守る市長の責任をただしていかなければと述べました。
結果が判明した後、玉城デニー県知事が訪れ、仲西氏をねぎらいました。
選挙結果は次の通りです。
当松川 正則69無現 29664
仲西 春雅61無新 18458
(投票率63・49%)









