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2022年9月13日(火)

県民の思い 1ミリもぶれていない

デニー知事会見 11日夜

 玉城デニー沖縄県知事が11日夜、知事選の結果を受けて那覇市内で行った記者会見の要旨は次の通りです。


写真

(写真)記者会見に応じる玉城デニー知事=11日、那覇市

 新時代沖縄の到来、復帰50年を迎える沖縄から、その将来を見通すための政策、誰一人取り残さない沖縄の実現、さらには平和、誇りある豊かさ、米軍基地問題を解決に向けて取り組んできた1期4年の取り組みの評価を仰いだこの選挙戦で、信頼と今後への希望を託していただいたことに対しては、改めて感謝を申し上げます。

 今回の選挙戦で、私は長引くコロナの大きな打撃を受けた経済の回復と成長に向けた前進、沖縄21世紀ビジョンとあわせた振興発展の取り組みや子ども、若者、女性など、弱い立場におかれている方々へのセーフティーネットをしっかりとつくっていきたいと訴えてきました。

 そして、イデオロギーよりアイデンティティー、誇りある豊かさ、辺野古新基地建設断念、オスプレイの配備撤回、普天間基地の閉鎖返還という、2013年の建白書の理念と、復帰50年を迎えての新たな建議書に込められた沖縄の未来を描いていくための基地問題の解決を図っていくことについては、私はこれまでもこれからも1ミリもぶれることなく、自分の思いを県民と共有して政府に対して解決を求めていきたい。

 医療従事者、福祉従事者、さらに度重なる休業・時短要請などで大変ご苦労をおかけした飲食業関係、ホテル業関係、大型店舗の皆さんへの支援、沖縄の基幹産業である観光関連産業の皆さんには6765億円という予算をかけてコロナウイルスの感染症対策、事業継続や雇用を維持するための取り組みを進めてきましたが、まだ十分な支援が足りないということについても反省を踏まえつつ、さらなる展開を図っていくことへの一定のご理解をいただいているものと思います。

質疑応答

 記者 今回の選挙で示された民意は。

 知事 間違いなく今回は辺野古の新基地建設が大きな争点でした。これまで翁長雄志知事、私の前回の選挙、そしてその途中であった県民投票の7割以上の反対の声、そして今回の明確な争点となった私の2期目の再選。この県民の思いはやはり1ミリもぶれていないという結果だと受け止めています。

 記者 次の4年間への決意は。

 知事 この4年間、287の公約を予算化し、取り組みを進めてきました。子どもの貧困問題を解決する一端として、住民税非課税世帯、ひとり親世帯の中高生のバス通学無料化、子どもの医療費の中学卒業までの拡大、子どもの権利尊重条例や「美(ちゅ)ら島にじいろ宣言」など、これからも、誰一人取り残さない誇りある豊かな沖縄を目指して前進してまいりたい。

 記者 4年前に立候補を表明した際、もし辺野古について万策が尽きたときには座り込む覚悟だと述べていたが。

 知事 万策尽きるということはもう打つ手だてがないということです。私は2期目、国連にも国際社会にも辺野古の新基地建設がいかに不条理で不平等な関係にあるかということを堂々と訴えていきたい。工事は国内の法律で司法の判断を得なければいけませんが、それが正しいことなのかということを国際社会にも私は堂々と発言していきたい。


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