2022年9月11日(日)
米ミシガン州最高裁 中絶権利で住民投票へ
州憲法に書き込む是非問う
【ワシントン=石黒みずほ】米中西部ミシガン州の最高裁判所は8日、11月に行われる中間選挙の際に、中絶の権利を州憲法に書き込むことの是非を問う住民投票を行うべきとの判断を下しました。女性支援団体らが草の根で取り組んできた請願が住民投票実現の力となりました。
請願は、連邦最高裁が中絶を憲法上の権利と認めた「ロー対ウェイド」判決を覆す可能性が出てきた年初から、州レベルで中絶の権利を守ろうと開始。必要な42万5千人を大きく上回る75万人以上の署名が集まり、州史上最多となりました。
請願審査の手続きとして、8月31日に公聴会を実施。しかし共和・民主各党2人の審査員のうち、共和党の2人が請願書の書式の不備などを理由に反対し、承認がとん挫。支援団体らが最高裁に提訴していました。
マコーマック裁判長は判決で、共和党の審査員が「何百万人もの選挙権を奪おうとした。行き過ぎた遊びだ」と批判し、その主張を退けました。
請願に携わってきたミシガン州「全米市民自由連合」(ACLU)のコガリ事務局長は、「民主主義とミシガン州民にとって良い日だ」と歓迎しました。
カリフォルニア、ケンタッキー、モンタナ、バーモントの各州でも、選挙に合わせ中絶の権利に関する住民投票が行われます。共和党が強い勢力を持つカンザス州では8月、中絶の権利を認める州憲法の規定を削除するかどうかを問う住民投票が行われ、権利擁護派が圧勝しています。








