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2022年9月11日(日)

元自衛官性暴力被害で検察審査会

「不起訴不当」の判断

 元陸上自衛官の五ノ井里奈さん(22)が在職中に受けた性暴力被害について検察審査会が7日、不起訴不当と判断していたことがわかりました。今後、検察によって再度捜査が行われ、起訴について判断がなされると見られます。

 五ノ井さんは昨年8月、山中での訓練中に複数の男性隊員から性暴力を受けました。ところが、検察庁は今年5月、「目撃者がいない」との理由で不起訴処分と判断。これに対し五ノ井さんは6月、検察審査会に不服申し立てを申請していました。

 検察審査会は「不起訴不当」の理由について、目撃供述がないなかで唯一の証拠である被害者供述を排斥し、被害者に泣き寝入りを強いる以上、被害者供述の信用性の判断をより慎重に行う必要があると主張。「(1)被害者供述の信用性を判断する上での捜査及び(2)本件犯行の目撃者の存否に関する捜査のいずれについても、十分に尽くされたとは言いがたい」等としています。

 五ノ井さんは8月31日、第三者委員会による公正な調査を求める10万5千人超の署名とセクハラ実態アンケートの結果を防衛省に提出。これを受け同省は今月6日、セクハラ被害について特別防衛監察を実施すると表明しました。

 「不起訴不当」判断に五ノ井さんはツイッターで「最後まで諦めない姿勢でいます。引き続き一生懸命頑張ります。応援の程、よろしくお願いします」と発信しています。


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