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2022年9月9日(金)

「アイヌの声で新法見直す」

刺しゅう「古布絵」作家・詩人 宇梶静江さん訪問

紙・畠山氏が決意

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(写真)懇談する(左から)宇梶、紙氏ら=6日、北海道白老町

 日本共産党の紙智子参院議員と畠山和也元衆院議員は6日、アイヌ民族の伝統的な刺しゅう技法を基にした「古布絵」(こふえ)作家で、詩人の宇梶静江さんを北海道白老町の自宅に訪ねました。

 宇梶さんは1933年、浦河町生まれ。56年に上京し、73年には東京ウタリ会を設立。首都圏に住むアイヌ民族の権利回復に力を尽くしてきました。2011年の東日本大震災・福島第1原発事故直後、詩「大地よ―東日本大震災に寄せて」を発表。「アイヌ学」を提唱し、昨年、埼玉県から移った白老町を拠点に、アイヌとは何かをともに考え、ともに語り合う活動を精力的に続けています。

 「宇梶さんの自伝『大地よ!』を読みました。東京の同胞に『手をつなごう』と呼びかけた最初の方が宇梶さんなのですね」と紙氏。宇梶さんは「一緒に行動するアイヌの中で(気持ちに)アンバランスがあった。諦めたらおしまいと思って頑張りました」と都に「東京在住ウタリ実態調査報告書」(75年)をまとめさせるに至った苦労を振り返ります。「北海道の大地がアイヌを解放してくれると感じます」と語りました。

 紙氏は「宇梶さんから“首都圏、本州のアイヌは今も孤立している”との訴えがありました。施行から5年をめどにしたアイヌ新法の見直しに、当事者のみなさんの声が反映されるよう力を尽くします」と応じました。

 大渕紀夫白老町議が同行しました。


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