2022年9月8日(木)
沖縄知事選 デニー候補と県民に連帯
日本原水協 海外のメッセージ届ける
![]() (写真)金城事務総長(左)に連帯メッセージを手渡す高草木代表理事=7日、那覇市 |
原水爆禁止日本協議会(日本原水協)の高草木博代表理事は沖縄県知事選最終盤の7日、那覇市の玉城デニー候補の選挙事務所を訪れ、海外の反核・平和団体などから寄せられた「基地のない平和な沖縄のための連帯メッセージ」を届けました。
デニー選対の金城徹事務総長が応対。高草木氏は国際平和ビューローのライナー・ブラウンさんらによる「平和な暮らしの島を求める県政と県民のみなさんの活動を喜んで支持します」などのメッセージを手渡しました。
金城氏は、台湾有事を想定し先島諸島で陸自ミサイル基地の建設など軍事増強が進められていると指摘。「もともと私は自民党で、自衛隊を容認する立場ですが、沖縄が攻撃される場合、特に離島の住民は避難のしようがない。力には力で対抗するというミサイル配備には、県民の命を守る立場から主義主張を超えて反対しています」と語りました。
高草木氏は「台湾有事に対し、日本が平和的に解決する意思をもっとはっきり示すべきだと思います。沖縄のみなさんの活動を、全国をあげて支援したい」と述べました。
米軍新基地建設反対 平和な沖縄と世界へ
14の平和団体から寄せられたメッセージの一部を紹介します。
◆国際平和ビューロー(IPB)・ライナーブラウン、ショーン・コナー両氏 環境破壊や無意味な暴力、地域社会の障害など外国軍事基地につきものの、望みもしない結果から解放された平和な暮らしの島を求める県政と県民の皆さんの活動を支持します。
◆アメリカ「平和・軍縮・共通安全保障キャンペーン」ジョゼフ・ガーソン議長 玉城知事の再選を勝ち取ることは、沖縄県民と環境に対する軍の虐待をやめさせるための重要な一歩であり、世界平和への貢献でもあります。
◆アン・ライト元米国陸軍大佐・外交官 私も普天間米軍基地の閉鎖を強く求め、美しい大浦湾とサンゴ礁を持つ辺野古の新海兵隊基地と滑走路建設に断固反対しています。
◆韓国・イ・ジュンギュ韓信大学統一平和政策研究院上級研究員 沖縄は米中の覇権争いや強大国間の権力闘争の最前線になりつつあります。逆に言えば、対立と分裂を平和と共存へ変革する震源地となりうる意味を含んでいます。皆さんのたたかいに応援を送ります。
◆オーストラリア反基地キャンペーン連合・ハンナ・ミドルトン、デニス・ドハティ両氏 私たちは普天間米軍基地の閉鎖を求め、辺野古への新基地建設に反対する玉城氏の沖縄県民に対するリーダーシップを高く評価しています。核も基地もない平和な沖縄をめざすたたかいへの支持と連帯を表明します。
◆イギリス・バートランド・ラッセル平和財団トニー・シンプソン事務局長 多大な圧力を受けながらも、軍事基地に対し一貫した玉城知事の姿勢は緊張が高まる東アジア地域をはるかに超える支持と感心を集めています。知事とすべての沖縄県民が成功を収められるよう願っています。
◆フランス平和運動・ロラン・ニベ全国議長 沖縄の米軍基地の維持は日本全体の人々の経済的利益に反しています。これらの基地は生態系を悪化させる深刻な原因となっており、容認できない軍事化に加担するものです。非軍事化のために団結しなければなりません。
グアム、フィリピンなどからもメッセージが届けられました。









