2022年9月7日(水)
「労組の存在認めよ」
アマゾン・スタバ労働者らデモ NY
「労働者の日」
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【ニューヨーク=石黒みずほ】米ニューヨークで「労働者の日」の5日、ネット通販最大手アマゾンやコーヒーショップ大手スターバックスなどの労働者が合同でデモ行進しました。労組つぶしを強める雇用主に労働者の権利を守るよう訴え、労働者の団結を示しました。
参加者は「もうけでなく人間のために」「労組の存在を認め、公正な交渉を今」などとかかれたプラカードを掲げてアピール。スターバックス創業者シュルツ氏やアマゾン創業者ベゾス氏の自宅前で、労働者たちが次々にリレートークを行いました。
ニューヨーク市で全米初のアマゾン労組結成を先導したクリスチャン・スモールズ氏は、同市で新たに8千人超のアマゾン従業員が労組に加盟したと指摘。IT大手アップルなどさまざまな企業でも運動が広がっているとし、「人々の結集した力を示している」と述べました。
5月に勤務先のスターバックス店舗で労組を結成させたメーガン・ディモッタさんは、ストを行ったことで設備改善を実現させた経験を紹介。「会社は労働者の団結を恐れている。私たちに力があることを知っているからだ」と強調しました。
参加者は「私たちは必ず勝つ」「正義のためにたたかうぞ」と唱和し、マンハッタン中心街のタイムズ・スクエアまでの道を埋め尽くしました。多くの観光客が携帯で撮影し、車のクラクションを鳴らし連帯を示す人もいました。