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2022年9月6日(火)

共産党議員への違法懲罰

奈良・香芝 市議会が取り下げ

 奈良県の香芝(かしば)市議会議会運営委員会が5日開かれ、日本共産党の青木恒子市議への出席停止処分議案は取り下げられました。奈良地裁が1日に出した「出席停止の処分をしてはならない」という仮の差し止め決定を受けてのことと考えられますが、取り下げた理由や経過報告はありませんでした。

 昨年12月の福祉教育委員会で、川田裕議長による「生活保護窓口への議員同行行為は禁じられている」趣旨の発言に対し、青木氏が疑義を呈する意見を述べたことが、「侮辱または名誉毀損(きそん)にあたる恐れがある」と懲罰の対象にされました。議場での陳謝文の朗読が強要されましたが青木氏は拒否。これを3度繰り返したことを理由に8月18日の懲罰特別委で出席停止処分が議決されました。青木氏は同月24日、自身への処分は違法だとして差し止め請求と仮差し止めの申し立てを奈良地裁に行い、仮差し止めが認められていました。

 5日の本会議で青木市議ら4人の議員が取り下げ理由を追及しましたが、議運委員長は懲罰特別委が取り下げたもので答える立場にないとして明らかにしませんでした。

 傍聴した同市の男性(79)は「取り下げ理由がなかった。長い期間懲罰の対象になった青木議員への精神的負担を思うとあまりにも矛盾した議会です」と話しました。


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