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2022年9月6日(火)

勝共連合「辺野古移設推進を」

沖縄知事選 4年前も佐喜真氏後押し

“新基地反対は過ち” 「オール沖縄」攻撃

 統一協会(世界平和統一家庭連合)の政治組織「国際勝共連合」が4年前の沖縄県知事選にあたり、街頭演説などで辺野古新基地建設への反対を「過ち」だと攻撃して基地の早期完成を迫り、新基地強行の自民党などが推す佐喜真淳候補を後押ししていたことが分かりました。(統一協会取材班)


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(写真)沖縄県知事選について報じる2018年9月1日付の思想新聞

 街頭演説は当時の翁長雄志知事が死去した直後の2018年8月23日、勝共連合の遊説隊が東京・中野駅前で行ったもの。勝共連合が公開している動画によれば、弁士は翁長氏が沖縄全戦没者追悼式の「平和宣言」で辺野古新基地建設を「アジアの緊張緩和の流れにも逆行していると言わざるを得ず、全く容認できるものではない」とのべたことに対し、こんな批判を展開しました。

 「日本と沖縄を取りまく安全保障の環境はいっそう厳しくなる。県知事選で早く普天間飛行場から辺野古地区へと移設を実行できる知事を誕生させなければならない」と強調。「辺野古に新たな基地をつくるのは反対というような言論の問題、過ちについて訴えさせていただいた。特に知事選に大きな期待を込めていきたい」と締めくくりました。

 同年9月1日付の勝共連合機関紙「思想新聞」では、玉城デニー氏を擁立した「オール沖縄」を「実体はないに等しい」と攻撃。内閣、沖縄県知事、名護市長、宜野湾市長の4者を辺野古新基地推進で一致させるため、佐喜真氏の勝利が「実現の絶好のチャンスである。力を結集しよう」と呼びかけていました。

 勝共連合は現在もホームページで、辺野古新基地建設反対に対し「日米安保条約を破棄せよ、ということになってしまいます」と推進の姿勢を明らかにしています。佐喜真氏は19年7月から21年4月にかけて、統一協会や関連団体が開催した行事に計9回出席していることが判明しています。11日投票の県知事選でも自民、公明の推薦で立候補し、辺野古新基地建設容認を表明しています。


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