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2022年9月6日(火)

「国葬」反対 署名40万超

4団体・個人 内閣府に提出

「政府は中止の決断を」

 安倍元首相の「国葬」反対、中止を求める署名を呼びかけている団体や個人が共同して5日、累計で40万を超える署名を内閣府に提出しました。「短期間にこれだけ多くの賛同が寄せられています。政府はその重みを受け止めて、今からでも『国葬』中止の決断を」と訴えました。


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(写真)「国葬」反対・中止署名を提出し、共同で記者会見する代表ら=5日、衆院第2議員会館

 共同で署名を提出したのは、オンライン署名サイトのチェンジ・ドット・オーグで署名を最初に発信したプロデューサーの小澤俊夫さんや、学者など著名な17氏が呼びかけるアピール署名など、岸田首相が「国葬」実施を表明してから1カ月余の間に署名を立ち上げた四つの団体・個人です。

 衆院第2議員会館で開いた会見で、東京大学名誉教授の上野千鶴子さんは、国論を二分する政策を強行してきた安倍氏について、「検証の必要こそあれ、国民の対立をあおる国葬は反対です」と強調。「国葬」こそ安倍政権が行ってきた政治の私物化そのものだと述べました。

 ルポライターの鎌田慧さんは、作家の落合恵子さんら友人らと国葬反対の抗議を東京・新宿で2回行い、どちらも1000人を超える市民が集まったと紹介。「燎原(りょうげん)の火のように、国葬への怒りが全国に広がっています。外へ出れば、共感が広がる情勢です」

 自由法曹団幹事長の小賀坂徹さんは、戦後に国葬令が廃止された理由は、憲法の掲げる国民主権や平和主義と相いれないからだと指摘。「法的根拠がないというだけでなく、やってはいけない行為です。政府は積極的な理由も示せていない。今からでも中止を」と語りました。


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