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2022年9月5日(月)

入管法改悪させない

ウィシュマさん妹もデモ 名古屋

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(写真)デモ行進するポールニマさん(最前列中央)や市民ら=4日、名古屋市中区

 名古屋入管収容中に亡くなったスリランカ女性ウィシュマ・サンダマリさんの事件の真相究明、人権侵害を助長する入管法改悪反対を訴え、市民ら約70人が4日、名古屋市中区栄の繁華街をサイレントデモしました。「入管の民族差別・人権侵害と闘う全国市民連合 東海」が主催。

 ウィシュマさんの妹・ポールニマさんは「人間の命を奪った入管側が責任を求められないなんて、本当にあり得ない」と強調。「(ビデオで)姉がどれほど苦しんでいたかをこの目で見た。外国人がどれほど残酷な状況に置かれているか、一目で分かる。真相究明のためにも、二度とウィシュマのような犠牲者を生まないためにも、ビデオの全面開示が必要です。ビデオを開示し、制度を整え、二度と外国人の命が奪われない対策を」と求めました。

 START(外国人労働者・難民と共に歩む会)副代表の篠﨑洸希さんが「全国10カ所で行動があった。法務省や、入管法改悪法案に動く入管庁にこれだけ反対の声があると示すことができた。運動を広げ、仮放免者や被収容者が安心して暮らしていける日本にしていこう」と訴えました。

 デモは「名古屋入管・入管庁の責任逃れを許さない! 入管法改悪反対!」の横断幕を持ったポールニマさんを先頭に、「Justice For Wishma」「入管は、命を守れ!」など手製のプラカードでアピール。「賛同するぞ」の声援や、動画を撮影する人がいました。

 日本共産党の本村伸子、立憲民主党の近藤昭一両衆院議員が参加しました。

学生・市民100人が行進 大阪

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(写真)行進する学生・市民=4日、大阪市北区

 再度の入管法改悪案の提出阻止を訴え、大阪市北区で学生・市民100人が4日、集会・デモ行進をしました。主催は「TRY」(外国人労働者・難民と共に歩む会)。「入管の民族差別・人権侵害と闘う全国市民連合」が呼びかけた全国一斉行動です。

 集会では学生や弁護士・各支援団体がリレースピーチ。TRYの学生は「(名古屋入管収容中に死亡したスリランカ人女性)ウィシュマさんは、命や健康よりも本国への送還を優先する入管の方針によって命を奪われた。事件のビデオ全面開示なくして法案審議はありえません」と訴え、真相究明を求めました。

 大阪地裁で裁判中の福岡入管死亡事件の被害者遺族が、訴訟への支援を呼びかけ。各野党からも発言があり、日本共産党の本村伸子衆院議員は「日本国憲法に立脚して、外国人の人権を保障し、地域社会で共に生きていく抜本的な法改正を実現するために力を尽くします」とメッセージを寄せました。「ウクライナ避難民の救済」などを口実に検討される新制度は、3回目以降の難民申請を認めず、「送還忌避罪」などの人権軽視の項目が検討されています。


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