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2022年9月5日(月)

馬毛島に基地いらぬ

鹿児島・西之表 建設強行反対の集会

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(写真)「馬毛島軍事基地は絶対反対」などと声を上げてデモ行進する市民=4日、鹿児島県西之表市

 馬毛島(鹿児島県西之表市)への米空母艦載機離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地建設強行に反対する集会が4日、同市で行われました。主催は「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」。市民約130人が参加しました。

 主催者あいさつで山内光典会長は、八板俊輔市長が9月の所信表明で「(基地建設に関し)同意不同意と言える状況にはない」と述べたことに触れ、「昨年『同意できない』と主張して市長になった。明確な反対を表明するよう強く求めたい」と強調。「野党国会議員と協力し、防衛省に整備計画の撤回を申し入れたい」と語りました。

 日本共産党の田村貴昭衆院議員が連帯あいさつし、米国は馬毛島を含めた南西諸島にミサイル部隊を分散させ、中国に対抗する戦略だと指摘。「戦争が起これば標的になるのは馬毛島を含めた南西諸島だ。島の未来がかかっており、私も頑張り抜きたい。全国で運動と世論を広げていこう」と強調しました。立憲民主党や社民党の国会議員らも参加しました。

 集会アピールで、深夜・早朝の騒音被害や有事に攻撃対象となること、固有亜種マゲシカの絶滅などが危惧されるとし、「これらの不安は基地建設を止める以外に解消するすべはない」と強調。交付金で地元に分断を持ちこみ、強引に基地建設を進める政府のやり方を「絶対に許せない」と批判しました。

 集会後、デモ行進し、「馬毛島軍事基地建設は絶対反対」「馬毛島の海を壊すな」などと街頭で訴えました。デモに参加した男性(52)は、父の療養のため温暖な気候である種子島に移住したといい、「種子島の魅力は豊かな自然で、基地建設は島の未来によくない」と語りました。


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