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2022年9月4日(日)

台風接近の沖縄・石垣

「今晩は眠れないかも」

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(写真)台風に備えて撤去され残った選挙ポスター掲示板の骨組みと、音を立てて揺れる街路樹=3日、沖縄県石垣市

 3日、台風11号が接近する沖縄県石垣島。街路樹が音を立てて大きく揺れたり、停車中の車内で揺れを感じるほどの強い風は時間とともに強まっています。住民は食料を買いだめしたり避難したりするなど、強まる暴風に備えていました。

 暴風警報が発表された石垣市では建物に不安のある一般住民対象と、高齢者・障害者・乳幼児等対象の2カ所の避難所を開設。一般住民対象の石垣市健康福祉センターには午前10時半すぎの時点で5人が避難していました。

 「屋敷が老朽化しているので心配で」と避難の理由を話すのは同市平得(ひらえ)に住む男性(48)。祖父が建てた築60~70年の家に1人で住んでいるといいます。「今年はまだ強い台風が来ていないので今回は強いと思う。雨戸を閉めて鉢植えは片づけてきたけど、瓦はどうなるか…」

 同市真栄里(まえざと)から避難してきた女性(64)は「家は集合団地で頑丈なんだけど、暗い夜に風の吹く『ビュー』という音が怖くて避難してきた。今晩は眠れないかも」と心配そうな表情で話します。「さっきカップラーメンは買ってきたけど、店にはもうあまり残っていなかった。明日には(台風が)抜けてくれるといいんだけど」

 食料品店やコンビニなどには多くの住民が訪れ、カップ麺や総菜、レトルト食品を中心に空の商品棚が目立っていました。多くの店舗入り口には台風対策のネットが張られています。

 昼すぎに食料品店を訪ねると男性店主は「台風がこれから強くなるから用心のためにもう閉めるよ」と閉店作業に追われていました。コンビニにも「14時に閉店します」の張り紙がありました。

 市議選(4日告示)と県知事選のポスター掲示板が骨組みを残して姿を消していました。同市選挙管理委員会の担当者によると「台風対策のため昨日までに撤去した。台風が落ち着いたら再度設置する予定」といいます。

 同市防災危機管理課は午後1時45分時点で消防から被害の報告はないとしています。

 (津久井佑希)


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