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2022年9月3日(土)

主張

9・19大集会成功を

国葬・戦争・原発ノーの声広げ

 「安倍元首相国葬反対」「改憲発議と大軍拡やめろ」「さようなら戦争 さようなら原発」を掲げ、19日午後1時30分から東京・渋谷区の代々木公園で大集会が開かれます。「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」「さようなら原発・1000万人市民アクション実行委員会」の共催です。

岸田首相の暴走止めよう

 岸田文雄首相は国民の声に耳を貸さず、安倍晋三元首相の国葬を27日に強行しようとしています。「特定の個人を特別扱いするのは、憲法が定めた『法の下の平等』に反する」「法的根拠がないのに税金を使うな」など、中止を求める声は広がり、メディアの世論調査でも反対が多数です。ところが首相は閣議決定で実施できると居直り、関係費用として総額数十億円とも指摘される税金を投じる姿勢です。

 国民の批判を浴びている統一協会と自民党の関係でも、安倍氏は最も深刻に癒着した有力政治家の一人です。統一協会問題の徹底究明もせず、国葬で安倍氏を美化しようとすることは許されません。

 岸田首相は参院選直後、安倍氏の「国への思い」を正面から受け止めて政治に取り組むと表明するなど、故人の「遺志」を政治利用してきました。憲法改定についても「できる限り早く発議に至る取り組みを」と安倍改憲路線の継承を強調しています。岸田首相は、自衛隊を9条に明記する改憲案を掲げています。安倍氏が首相時代に打ち出した改憲案です。狙いは、自衛隊の海外での武力行使の制約を取り払い、米国の戦争に参戦できるようにすることです。

 2023年度予算案の概算要求では、過去最大の軍事費を計上しました。「敵基地攻撃能力」を持つ長射程ミサイルの「1500発保有」も念頭にしていると報じられるなど、危険極まる大軍拡です。国際緊張を高め、戦争の危機を大きくするとともに、国民の暮らしや福祉を圧迫する道です。

 岸田首相の進める「原発の最大限活用」も国民の声に逆らうものです。既存原発の再稼働を進めるだけでなく、これまで「想定していない」と口にしてきた新増設・リプレース(建て替え)を推進する方針を表明しました。原発依存を求める財界、電力業界言いなりの姿勢に、「福島の教訓を忘れたのか」と批判が高まっています。

 岸田首相の政治は、国民の願いとは正反対です。改憲を政策の優先事項に挙げる声は少数です。原発の新増設には「反対」58%で「賛成」34%を上回っています(「朝日」世論調査、8月29日付)。

 国民が求めているのは、命と暮らしを守る政治です。コロナ感染拡大への対応に全力を挙げ、暮らしを圧迫している物価高騰の対策に正面から取り組む政治への転換が急務です。9・19大集会に岸田政権への怒りの声を結集し、国民の切実な要求を実現しましょう。

政治変える共闘再構築を

 岸田政権は、国民の怒りに追い詰められています。国葬反対の署名や集会・デモは各地に広がり、統一協会問題での政権不信は日々強まっています。日本共産党は幅広い国民と力を合わせ、岸田政権と対決し、政治の転換をめざします。政治を変える力は、市民と野党の共闘です。緊急の一致点での国民的運動を発展させ、共闘を再構築し、政治を変える展望を開くことが強く求められます。


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