2022年9月2日(金)
「国葬ノー」2次提訴
東京地裁 差し止め求め576人
![]() (写真)国葬の中止を訴えて入廷行進する原告ら=1日、東京地裁前 |
安倍晋三元首相の国葬の差し止めを求め、市民ら345人が1日、東京地裁に提訴しました。学者らの呼びかけで8月9日に231人が1次提訴しており、今回は2次提訴で計576人になります。参加希望者が増えているため、1000人の原告団を目標に3次提訴も予定しています。
訴状によると、申し立ての理由として、国葬に法的根拠がないこと、高額の費用が掛かること、国会を無視するなどの憲法違反を挙げています。国葬予定日の27日までに中止させるための仮差し止めも同時に申し立てています。
「安倍元首相の国葬を許さない会」の藤田高景代表は、日本で行われた主要国首脳会議の警備費が300億円以上だったことを見れば、国葬の警備費は100億円では済まないと指摘。提訴について、これまでの他の裁判と比べて激励や手紙が多いことを挙げ、「国民の多くは納得していない」と述べました。
原告代理人の長谷川直彦弁護士は、国葬に法律上の根拠がないことが最大の問題と指摘し、「閣議決定すれば、なんでもできるというのは独裁と同じだ」と批判しました。









