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2022年8月31日(水)

沖縄県知事選 主要論戦を見る(下)

ジェンダー 統一協会

デニー知事 全ての人の人権尊重

佐喜真氏 女性蔑視的思想 協会と関係

写真

(写真)公開討論会で「同性婚を法律で認めるべきか」という質問に、唯一「○」を掲げる玉城デニー知事(右端)=24日、那覇市

 ジェンダー平等、多様性の尊重をめぐっても対決点が鮮明になっています。誰もが生きやすい社会を本当にめざしているのはどの候補か、一目瞭然です。

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 知事選が告示された25日、「オール沖縄」の玉城デニー知事は那覇市・県庁前での街頭演説で、宣伝物に虹色が使われているとして、こう訴えました。「どの人権も尊重するというわれわれの虹色宣言です。全ての人の人権を守り、尊重し、子どもからおとなまで本当にみんなが明るく笑顔で暮らしていける。そんな沖縄の未来のために力を貸してください」

 前回知事選で「誰ひとり取り残さない沖縄らしい優しい社会」を掲げたデニー知事はこの4年、さまざまな取り組みを進めてきました。その象徴的なものが昨年3月26日に発表された沖縄県性の多様性尊重宣言(美ら島 にじいろ宣言)です。

 (1)自分の性と全ての人の性のありようを尊重する(2)性に関する多様な声に耳をかたむける(3)多様な性を理由とする偏見・差別やあらゆる種類の暴力を許さない(4)多様な性を理由とする困難を解消するために取り組む―。

 都道府県としてLGBTQ(性的少数者)の当事者たちが生きやすい社会をうたった宣言は全国初。相談窓口も設置されました。当事者から「大きな力」と評価する声が上がったといいます。

 デニー知事は2期目に向け子どもや若者、女性の支援を「さらに充実させる」と強調。女性が子育てしやすく働きやすい環境をつくり、仕事の能力や専門性を磨く機会を保障するため、民間企業とも連携し行政の公的な責任として取り組んでいくとしています。

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 一方、自民・公明推薦の佐喜真淳氏も「女性活躍」「多様性の尊重」を政策に掲げてはいますが、言動を見ると女性蔑視的で多様性とは対極にある思想が表れています。

 佐喜真氏は、ジェンダー敵視の統一協会(世界平和統一家庭連合)とその関連団体の行事に繰り返し参加してきました。支援者の一人が2019年にSNS(インターネット交流サイト)に投稿した内容によると、同性婚に反対する講演会に参加。講師は統一協会のダミー団体で顧問を務めた人物でした。

 統一協会系の「世界日報」によれば11年、自民党県議だった佐喜真氏を会長として「親学」推進の議員連盟が全国で初めて沖縄に発足。親学とは“発達障害は親のせい”などとする特異な考えに立った教育理論です。子育ての負担を特に母親に押し付け、女性を家に押し込めた戦前の家父長制的なジェンダー観が根底にあります。

 24日、地元メディア主催による公開討論会が開かれ、質問に「○」「×」「△」で回答するコーナーがありました。同性婚、選択制夫婦別姓を法律で認めるべきかとの二つの質問に、いずれもデニー知事が「○」と答えたのに対し、佐喜真氏は「△」と回答しました。

 4年前の知事選でも佐喜真氏は「女性の質の向上」が重要などと、女性は質が劣っているとでも言うかのような差別的発言をし、大ひんしゅくを買いました。女性や生きづらさを抱える人たちに寄り添おうとする姿勢は全く見えてきません。

 (おわり)


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