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2022年8月30日(火)

沖縄知事選 デニー知事 宜野湾で訴え

普天間・辺野古基地問題

対決軸が鮮明に

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(写真)訴える玉城デニー知事(左)と、(右へ)ナカニシ春雅宜野湾市長予定候補、伊波洋一参院議員、新垣邦男衆院議員ら=29日、沖縄県宜野湾市

 「世界一危険」と言われる米軍普天間基地を抱える沖縄県宜野湾市で、県知事選(9月11日投票)に立候補する「オール沖縄」の玉城デニー知事、自民・公明推薦の佐喜真淳前宜野湾市長が29日、そろって宜野湾市内で訴えました。普天間基地返還、現在の深刻な基地被害をめぐり、対決軸が鮮明になりました。

 同日夕、デニー氏は4日に告示される宜野湾市長選に立候補するナカニシ春雅予定候補とともに、市内交差点で訴え。岸田政権が来年度概算要求で沖縄振興費を大幅に減額して県政に圧力を加えてきたことにふれ、「新基地建設に反対したら予算が通らないということがまかり通ってはならない」と批判。普天間基地問題の解決をめぐり、「辺野古新基地反対はこれからの未来に責任を負う私たち世代が子や孫に負担を押し付けてはいけない。それを確認する選挙だ」と訴え、「普天間基地の辺野古移設」を掲げる佐喜真氏を厳しく批判しました。

 また、同じく知事選に立候補する下地幹郎氏が掲げている普天間基地の「軍民共用」化は、「絶対にまかりならない」と厳しく批判。「そうだ」の声が響き渡りました。

 伊波洋一参院議員(元宜野湾市長)は「普天間基地の閉鎖をはばんでいるのは辺野古基地です。デニー知事の再選で辺野古を断念させよう」と呼びかけました。

 一方、佐喜真陣営の決起集会で松本哲治浦添市長は「(オール沖縄県政が)日米両政府が積み上げてきたものを根底から覆し、混乱をつくってきたのがこの8年間だ」と述べ、辺野古新基地建設の日米合意に固執する姿勢を明確にしました。

 佐喜真氏は「2030年までの普天間基地返還」に言及したものの、「辺野古容認」にはふれませんでした。松川正則宜野湾市長は「すでに埋め立てが30%完了している」として、「辺野古移設は容認せざるをえない」と明言しました。


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