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2022年8月28日(日)

平和発信する沖縄 デニーさん貫いて

知事選 新基地阻止の訴えに住民

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(写真)手を振り上げてアピールする玉城デニー知事(左)=27日、沖縄県糸満市

 沖縄県の玉城デニー知事は県知事選告示後最初の週末となった27日、沖縄本島西側に浮かぶ久米島や本島南部の糸満市などを駆けめぐりました。

 久米島では同島出身の大田昌秀元知事の墓を訪れ、地元の人々約30人とともに墓前に手を合わせました。

 デニー氏は、ロシアによるウクライナ侵略で空爆された町の様子に触れ、車がひっくり返されるなどした1970年のコザ暴動の翌日、自身が見た無残な光景に重なると言及。「いかに瞬時にして悲劇が起こるのか。いかにして平和を守るのか。ウクライナの状況が私たちに問いかけている」と語りました。そして米軍専用基地の70%が沖縄に集中する現状で、石垣・宮古島の自衛隊基地にミサイルが配備され、住民の分断を図ることは決して許されないと強調。「『平和であるからこそ』を中心に据え、普天間基地の早期返還の実現、辺野古新基地はぜったいつくらせない」と訴えました。

 話を聞いていた70代の女性は「沖縄に新たな米軍基地などとんでもない。『平和を発信する県』をデニー知事に貫いてほしい」と話しました。ダイビング業で働く妻の仕事がコロナ禍で激減したという38歳の男性は「生活が厳しい。観光業への保障体制充実を期待したい」と述べました。

 南部糸満市の総決起大会では、辺野古新基地建設に遺骨の混じる南部の土砂が使用される計画について、デニー知事は「遺骨の混じる土砂を基地建設に絶対に使わせない」と呼びかけると、集まった多くの聴衆から大きな歓声があがりました。


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