2022年8月25日(木)
きょうの潮流
「他者を気にかけ、配慮する関係をつくる。そんな『ケア』が保育のあらゆるところにあります」―。保育の実践と運動を学び、交流する第54回全国保育団体合同研究集会での一コマです▼コロナ3年目の夏。子どもも保育者も保護者も大切にしない社会のひずみが、コロナであらわになりました。“ソーシャルディスタンス”が、「ケア」関係をつくる機会を奪う中でも、保育園がつながりの場として大きな力を発揮したことが語られました▼休園で子どもが一人もおらず、静まり返った園。近所の人は、休日返上で対応に追われる園長を気遣い「保育園はにぎやかなのがいい。やっぱり子どもの声がいいな」と差し入れしてくれました。地域も保育園を求めていたのです▼保育者と保護者を結ぶ月刊誌『ちいさいなかま』は昨年、50周年に。連載中の「聞いてください 保育・子育て私の悩み」をテーマに、考え合う講座もありました。同期もおらず職場で話ができない、という若い保育者。「『がんばれ』って言うのもあれなんだけど、一歩進んでみて。保育は一人じゃできないから」。ベテラン保育士がそっと背中を押しました▼楽しいことを共有するのは簡単なこと。悩みや苦しみ、つらさを「そうだよね」「心配だよね」と分かち合いながら、解決法をみんなで考えていく。ある研究者は「保育園は、民主主義をつくる一つの大切な土台」だと語ります▼顔にマスクはしても、心にマスクはしない。そして、つながっているからあきらめない。









