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2022年8月25日(木)

佐喜真氏 統一協会系ラジオ番組出演

「長い付き合い」の信者が提供

 沖縄のコミュニティーFMラジオで放送されている統一協会(世界平和統一家庭連合)関連の番組に、自民・公明の推薦で県知事選(25日告示、9月11日投票)に立候補する佐喜真淳前宜野湾市長がゲスト出演していたことが分かりました。

 佐喜真氏が出演したのは、県内のコミュニティーラジオ局「ぎのわんシティFM」放送の「はごろもシティへめんそ~れ!」。宜野湾市在住のA氏とその妻がパーソナリティー(司会進行役)を務め、番組に出資するスポンサーはA氏が経営する会社としています。

 A氏の妻は、本紙の取材に家庭連合の信者であると認めました。「番組は個人的にやっている」と語り、佐喜真氏とは長い付き合いで応援したいから番組に招いたと話しました。

 この番組は、家庭連合「那覇家庭教会」がホームページ(現在は閲覧不能)で宣伝する九つの番組の一つ。ラジオ放送を通して「真の家庭づくり運動と世界平和」を広く呼びかけていると紹介しています。沖縄各地のFM局で放送されている九つの番組の中には、文鮮明(統一協会の開祖)提唱の「真理」を広める伝道番組「統一原理の力」(パーソナリティーは家庭連合沖縄教区長)もあります。

 佐喜真氏が出演した今年3月22日の放送では、日米両政府が強行する名護市辺野古の米軍新基地建設について話題になりました。A氏は「佐喜真さんが宜野湾市長の時から願っている普天間(基地)を早く移設しなければならない」「(移設先は)辺野古しかない」と話し、佐喜真氏に見解を求めました。

 佐喜真氏は、玉城デニー県政が国と裁判をたたかう状況を批判的に語り、「普天間基地の返還を優先的に考える」として「辺野古移設」に含みをもたせました。

 2019年9月に佐喜真氏は、台湾に赴き、統一協会の式典に参加。関連団体を含め少なくとも8回の行事に参加しており、統一協会との“ズブズブの関係”が県民の大きな批判を呼んでいます。


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