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2022年8月24日(水)

統一協会・「勝共」は悪質

共産党追及チーム 岩田三鷹元市議に話きく

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(写真)岩田康男元三鷹市議(正面中央)から聞き取りをする統一協会問題追及チーム=23日、衆院第1議員会館

 日本共産党国会議員団は23日、「統一協会問題追及チーム」(責任者・小池晃書記局長)の第4回会合を開き、統一協会問題を市議会で取り上げてきた共産党元三鷹市議の岩田康男氏を招いてヒアリングを行いました。

 岩田氏は「結論から言うと統一協会、勝共連合の活動は実に悪質な活動。悪徳商法で詐欺集団だ」と強調。その理由について「宗教を隠れみのにしている。若者を活動に取り込むのに宗教は有効だ。宗教法人は行政がチェックしにくい」「反共を売り物にして保守層と癒着する。保守層と癒着するために反共を利用している」などと指摘しました。

 岩田氏は、1992年ごろ、東京・三鷹市内の農家が統一協会へ55億円にもおよぶ献金の被害者となった問題を紹介。これらの経緯について「(被害が起こる)数年前、三鷹に勝共連合三鷹支部ができた。ある自民党の総支部長が自宅の敷地の中に、40~50人集まれる2階建てのプレハブを建て、そこで勝共連合活動を始めた」と説明しました。同連合の事務局員は統一協会から派遣されていたことも後に判明したといいます。

 事務局員は会報の配布や会費の集金をしながら、地域に住む人々の個人的な実情などの情報を集めリスト化。この情報をもとに他の担当者がつぼ・印鑑を売りにいくというシステムがつくられていった実態があったと語りました。

 その後、「土地を担保に献金させることに手をつけ始めた」と説明。土地を本人名義で所有しているかなどのリストのほか、所有者に献金させるための手法や手順が示されたサミットゲスト表と呼ばれるマニュアルも存在していたと指摘しました。

 岩田氏は92年の市議会で統一協会問題を取り上げ、市議会最終日に『霊感商法など悪質な訪問販売による被害防止策の抜本強化を求める意見書』を提出。全会一致で採択され、首相と関係閣僚に送ったといいます。「共産党市議団が問題提起しただけではなく、市議会として統一協会を名指しで対策の必要性を国に訴えた。それぐらい保守の人たちも危機感を感じていた」と振り返りました。

 小池氏は「地域の資産家を調べ、そこに狙いを定め、ルーツをたどっていくという非常にシステマチックな形だ。『反社会的』にとどまらない犯罪集団だという実態がよくわかる」と強調。「統一協会の反社会的な霊感商法、高額献金という面。もう一つ、表裏一体で国際勝共連合をつくり反共・反動の先兵となった。そこに保守層・自民党から見ると利用価値があった。その反共・反動が霊感商法などの反社会的な行動を広げる上でのお墨付きを与える役割を果たした。この二つの側面を見ていく必要がある」と語りました。


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