2022年8月24日(水)
きょうの潮流
そこは以前、「革命広場」と呼ばれていました。ウクライナの首都キーウの中心地。歴史の舞台となってきた場所は31年前のソ連崩壊にともない、「独立広場」に生まれ変わりました▼きょう8月24日はウクライナの独立記念日。主権をとり戻し、独立を支持する大勢の市民が集ったこの広場にはいま、破壊されたロシア軍の戦車や軍用車両が何台も並べられています。またも国を奪われる侵略への抵抗の証しとして▼ロシア軍の侵攻から半年。長引く戦争に犠牲者は増え続け、ふだんはヒマワリが咲きほこる肥沃(ひよく)な大地には新しい墓標が次つぎと。国連はこれまでに少なくとも5500人をこえるウクライナ市民が死亡したと発表。実際はその数倍にものぼるといわれます▼戦線は広い範囲で一進一退の消耗戦に。市街地には無数の砲弾が撃ちこまれ、穀倉地帯まで被害はひろがっています。愛する家族やくらしの支えを失い、ただ生き延びているだけと涙にくれる姿も▼正義を、平和をともとめながら、長期化する戦争にやり場のない悲しみや苦しみを抱える人びと。ロシア兵士の犠牲者も甚大です。それだけに、一刻も早い撤退にプーチン政権を追い込む国際社会の役割がますます重要になっています▼大義なき侵略や民間人の虐殺、核による脅しや原発への攻撃。国連を中心としたこれまでの努力をひっくり返してしまったロシアの軍事侵攻。それを許す世界でいいのか。力ではなく対話を、敵対ではなく協調を。試されているのは人類です。








