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2022年8月23日(火)

安倍元首相「国葬」中止求める

著名人17氏呼びかけ

賛同署名開始へ

 学者や作家、文芸評論家などの著名人らが22日、安倍晋三元首相の「国葬」中止の一点を求めるアピールを出し、賛同署名をオンラインでスタートすると発表しました。呼びかけ人らが衆院第1議員会館で会見し、全国で「国葬反対」と声をあげ行動する市民と連帯しながら、「みなさんの声を見える形にしたい」と訴えました。


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(写真)記者会見する(右から)石村修、五野井郁夫、清水雅彦、永山茂樹の各氏=22日、衆院第1議員会館

 アピール賛同署名は、東京大学名誉教授の上野千鶴子さん、神戸女学院大学名誉教授の内田樹さん、作家の落合恵子さん、室蘭工業大学大学院教授の清末愛砂さん、文芸評論家の斎藤美奈子さん、法政大学名誉教授・前総長の田中優子さんなど著名な17人が呼びかけ人に名を連ねています。署名に取り組む期間は、23日から約1カ月。政府が9月27日に行うと決定した「国葬」中止の一点を求めて、オンライン署名サイトのチェンジ・ドット・オーグで集める予定です。

 会見には、呼びかけ人から日本体育大学教授の清水雅彦さん(憲法学)、東海大学教授の永山茂樹さん(憲法学)ら4氏が参加しました。

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上野千鶴子さん
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内田樹さん
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落合恵子さん
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田中優子さん

 専修大学名誉教授の石村修さん(憲法学)は、明治憲法下では23回の「国葬」が行われてきたが、「天皇が国民に与える最高の栄誉としてなされてきた」と発言。こうした儀式が、法の下での平等をうたう日本国憲法下で成り立つのかが問われると述べ、憲法をないがしろにしてきた安倍元首相に対し「日本国憲法の名の下に『国葬』が行われるのはおかしい」と話しました。

 高千穂大学教授の五野井郁夫さん(政治学)は、安倍元首相は他の歴代総理大臣と比較しても客観的な業績はないと指摘。「国葬」を行う根拠法すら存在しないなか、岸田政権は閣議決定で実施を決めているとして、「特例で国葬を行うこと自体、内閣として法的根拠がないと自白しているようなものです」と語りました。

呼びかけ人17氏

 呼びかけ人17氏は次の通り。(敬称略)

 飯島滋明(名古屋学院大学教授)、石村修(専修大学名誉教授)、稲正樹(元・国際基督教大学教授)、上野千鶴子(東京大学名誉教授)、内田樹(神戸女学院大学名誉教授)、落合恵子(作家)、鎌田慧(ルポライター)、清末愛砂(室蘭工業大学大学院教授)、五野井郁夫(高千穂大学教授)、斎藤美奈子(文芸評論家)、佐高信(評論家)、澤地久枝(作家)、島薗進(東京大学名誉教授)、清水雅彦(日本体育大学教授)、田中優子(法政大学名誉教授・前総長)、中島岳志(東京工業大学教授)、永山茂樹(東海大学教授)


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