しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2022年8月21日(日)

子どもの命・平和守ろう

保育合研開幕 つながる大切さ口々に

 「つながろう。子どもの命と育ちと平和のために!」―。高知市内で20日、第54回全国保育団体合同研究集会(保育合研)が始まりました。四国での開催は初めて。オンラインも含めた参加申し込みは約8000人、会場参加は268人でした。


写真

(写真)オープニングでよさこい踊りを披露する地元の保育者たち=20日、高知市

 オープニングでは、40人の若い保育者が鳴子を鳴らしてよさこいダンス。実行委員会のテーマソング「つながるんるん♪高知」では、会場も踊って舞台と一体になりました。

 合研高知実行委員会委員長の田中きよむさんが、開会あいさつ。保育制度を改善し、子どもと民主主義と平和を守ることの大切さを訴えました。

 「コロナ禍で考える 今、保育・子育てで大切なこと」と題してフォーラムが開かれました。コロナ感染で休園になった京都府の保育園の園長は「懸命にがんばってきた保育士がコロナに感染して、すみません、すみませんと謝っていた」と涙ぐみながら報告。

 名城大学准教授の蓑輪明子さんは、子どもが濃厚接触で休業したために、14万円だった月収がわずか2500円になった保護者もいた実態を報告しました。大阪大谷大学教授の長瀬美子さんは、困難な時だからこそ、保護者も子どもも含めて知恵を出し合い、新しい保育をつくる課題に取り組もうと強調。悩みを出し合い、共有する大切さを語りました。

 県外から参加した2年目の保育士は「私もコロナになって迷惑をかけたと思っていましたが、『心配しないで』と励まされ、ここまで来られました。つながりやおしゃべりの大切さを改めて感じます」。

 よさこいを踊った高知県の保育士(24)は初参加。「京都の園長先生が涙を流して話していて、どの地域も大変な思いをしながらコロナ対策を頑張っているとわかりました。来てよかったです」。同県の4歳児クラスの保育士は「登園自粛で子どもが少なくなった途端、すごく話してくれた子がいました。少ない保育士でたくさん保育している状況を変えたい」と話しました。


pageup