しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2022年8月20日(土)

外交努力こそ必要

沖縄知事選 デニー氏が訴え

与那国・石垣

写真

(写真)聴衆に手を振る玉城デニー知事(中央)=19日、沖縄県石垣市

 沖縄県知事選(25日告示、9月11日投票)に向け、再選を目指す「オール沖縄」の玉城デニー知事は19日、本格的な遊説を開始しました。日本最西端で自衛隊の基地配備が進んでいる与那国島(与那国町)、石垣島(石垣市)を駆け回り、自衛隊配備問題や離島振興などを訴えました。

 与那国町比川でデニー知事は、与那国、石垣、宮古など南西諸島での自衛隊配備について、「自衛隊の配備や工事などの計画が地元住民に説明が行き届いているのか。政府にそういう姿勢を求めることは住民の当たり前の権利だ」と強調。「県も地元の理解と合意なくして安全保障は成り立たないと明確に政府に申し上げる」と語りました。

 デニー知事は、離島での通信設備の整備や、遠隔医療・遠隔教育の推進などの公約を紹介。「どの離島に住んでいても子どもたちが十分に教育や医療の機会が受けられ、格差のない社会をつくりたい。それが私の目指す『誰一人取り残すことのないやさしい社会』だ」と強調しました。

 石垣市でデニー知事は、自衛隊のミサイル基地建設に反対する団体や環境保護団体などの市民と懇談。街頭演説では、台湾で中国軍の演習が活発になっていることに触れ、「平和あってこその経済だ。平和を維持するためにはミサイル配備などという抑止力だけのやり方ではだめだ。外交努力が必要だ」と訴えました。また石垣市の自衛隊配備について、「住民投票で意見を集約することすら認めていない。配備ありきで強引なやり方を進めては絶対にいけない」と訴えました。


pageup